スマホでSNSをチェックしていて、知らず知らずのうちに疲れていることはありませんか。電車でも、家でも、仕事の休憩時間でも、気がつけばスマホを開いて他人の行動や気持ちを気にしている日々。
便利になった一方で、「誰かの気持ち」を考えすぎることがストレスになっていないでしょうか。

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 そこで、規律や上下関係の厳しい環境で生きてきた元陸上自衛官のぱやぱやくんが、そうしたストレスからメンタルを守るための7つの知恵を紹介します。
(本記事は『「誰かの気持ち」を考えすぎない 自衛隊が教えてくれたストレスからメンタルを守るための知恵』より一部を抜粋し、再編集したものです)

1)すごく疲れているときはまっすぐ家に帰る

「すごく疲れているときはまっすぐ家に帰る」元自衛官が教える7つの“心の守り方”
画像はイメージです(以下同)
 私の経験上の話ですが、すごく疲れているときはまっすぐ家に帰ったほうがいいです。

 気分転換に本屋に行っても、雑貨屋に行っても、疲れすぎてときめきませんし、何を買っていいかわからなくなります。さらに疲れるので、負のループになります。

 ある程度気力がないと、寄り道は悪手だと思っています。

2)お風呂に入れない、ご飯を食べられない、眠れない

 ポジティブな人は、嫌なことがあっても「お風呂に入って、ご飯を食べて、暖かい布団で寝る」ですべてを忘れます。

「すごく疲れているときはまっすぐ家に帰る」元自衛官が教える7つの“心の守り方”
女性 疲労
 ネガティヴな人は、嫌なことがあると「お風呂に入れない、ご飯を食べられない、眠れない」のコンボですり減ります。

 このギャップが「人生の差」です。

3)疲れすぎると眠れない

「すごく疲れているときはまっすぐ家に帰る」元自衛官が教える7つの“心の守り方”
ベッドの上でリラックスをする若い女性
 これはマジな話ですが、疲れすぎると眠れないと覚えておいてください。

 肉体・精神の限界に近づくと「疲れているのに眠れない!」という現象が出ます。

 そういうときは焦らずに「疲れすぎているんだな……」と辛抱強く横になって、心と身体を休めてください。

4)夜中はろくなことを考えない

 疲れやすい人は「モノローグ(独白)」が長く、頭の中が情報量のとても多い『孤独のグルメ』みたいになっています。しかも、心の声がネガティブなので、寝そべっていても疲れていきます。

「すごく疲れているときはまっすぐ家に帰る」元自衛官が教える7つの“心の守り方”
休憩 疲労 疲れ
 このタイプは、何も考えない練習をしないと、人生がマジで持ちませんよ。

 夜中は基本的にろくなことを考えないと思ってください。
理由は、日中の疲労やストレスで心にダメージを受けているからです。さらに、悩む時間はあるので「自分はいかにダメなのか」という結論になりやすいです。

 夜は好きな漫画やアニメを見て、頭をからっぽにして早く寝るのがベストですね。

5)真剣に考えるクセがある人はさらに要注意

 私が思うに、ネガティブな人は真剣に考えるクセがある人です。真剣に考えているからこそ、あらゆるリスクが頭に浮かびます。そして体がこわばり、気分が落ちこんでいくのです。

 その真剣さを消すためにお酒に頼ると、どんどんパワーダウンします。

 安心してください。世の中はとても適当ですよ。

6)他の人より考えるクセがある人は「悩まない練習」を!

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楽しむ 適当に
 世の中は、真剣に物事を考える人から病んでいきます。

 他の人よりも考えるクセがある人は、「適当モード」を設定してください。できるかぎり知能を落とし、

「ごはんがおいしい!」
「アニメがたのしみ!」

 と考えて、悩まない練習をしてください。

ずっと真剣だとつぶれますよ。

7)心に余白をつくることが大事

 精神的に疲れてくると、視野が狭くなります。
そうすると「自分はこの道しかない」とかたくなに信じるようになり、何かに失敗すると「人生終わりだ……」となりがちです。

 だから、元気なときに友人と話したり、転職サイトを見たりして、心に余白をつくったほうがいいです。

 選択肢のイメージが自分を救います。

<文/ぱやぱやくん>

【ぱやぱやくん】
防衛大学校卒の元陸上自衛官。退職後は会社員を経て、現在はエッセイストとして活躍中。名前の由来は、自衛隊時代に教官からよく言われた「お前らはいつもぱやぱやして!」という叱咤激励に由来する。著書に『飯は食えるときに食っておく 寝れるときは寝る』『「もう歩けない」からが始まり』(以上育鵬社)、『陸上自衛隊ますらお日記』『今日も小原台で叫んでいます』(以上KADOKAWA)など
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