世界中で記録的大ヒットの『リロ&スティッチ』のディズニーが贈る最新実写映画、『シャッフル・フライデー』が現在公開中です。

元AKB48柏木由紀が“楽屋に入るとき”に意識していること「...の画像はこちら >>
 ある日突然、家族4人&3世代の身体が入れ替わってしまう物語。
シャッフルして初めて気づく互いの想いなど、観た人それぞれの感涙ポイントにも注目の一作です。

 その『シャッフル・フライデー』ジャパンプレミアに、本作を応援する特別ゲストとして、柏木由紀さん(34歳)が出席しました。

 2024年、17年間活動していたAKB48を卒業。ソロとして活躍中の柏木さんに、映画のことや今の心境、そして30代の目標まで、さまざま聞きました。

3世代の4人が入れ替わる物語

元AKB48柏木由紀が“楽屋に入るとき”に意識していること「30代後半の目標は…」
映画『シャッフル・フライデー』©2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
――公開中のディズニー映画『シャッフル・フライデー』は、家族の身体が入れ替わってしまったことで、お互いの本当の想いを知るという展開でしたが、感想はいかがでしたか?

柏木由紀(以下、柏木):誰かと誰かが入れ替わる物語はこれまでにもありましたが、3世代の4人がシャッフルするということで、どういう物語になるのかなと思い試写会に行きました。

シャッフルする3世代の女性たちの姿を通して、将来自分が親になったら同じようなことを思うのかなとか、これからの自分たちの人生を改めて楽しみたいと元気をもらえる作品でした!

元AKB48柏木由紀が“楽屋に入るとき”に意識していること「30代後半の目標は…」
映画『シャッフル・フライデー』
――柏木さんが登壇されたジャパンプレミアでは、将来自分に子どもが生まれたら母親のアンナ(リンジー・ローハン)と同じようなことを言ってしまうかもと言われていましたよね。

柏木:そうなんです(笑)。30代に入ってから特に自分が母に似てきたなと思うようになりまして。母は家で独り言を言うので、昔はうるさいなと思っていたのですが、最近ふと気づくと家に一人でいるときに、わたしもまったく同じように言っていて。これはわたしも母みたいになるなと、ちょうど思っていたところなんです。それに母はいろいろと注意するタイプなのですが、わたしも同じような親になるなと、映画を観て思いました(笑)。

全世代の女性の“あるある”が描かれる

元AKB48柏木由紀が“楽屋に入るとき”に意識していること「30代後半の目標は…」
柏木由紀
――3世代の4人は全員女性なので、女性の共感を多く集めそうです。

柏木:あるあるが多く描かれていると思いました。ジャパンプレミアでも言ったのですが、世代ごとのあるあるがたくさん登場するんです。
子どもたち10代の反抗期、わたしと同じ30代の母アンナは、仕事と家庭との葛藤がある。わたしはまだ家庭を持っていないですが、想像できるじゃないですか。おばあちゃんのテスは、歳を重ねた悩みを面白おかしく描かれていて、全世代のあるあるが出てくるんですよね。

――リアルな悩みを痛快なコメディにしているので、観ていて楽しいですよね。

柏木:そうですね。映画で描かれているものは、普段は悩みそのものなのですが、この映画を通して観ることで、笑い飛ばせますよね。この映画に出てくる4人も一緒に映画館で観ている人たちも、みんな同じ悩みを抱えているから、映画館の中ではみんなで同じところで笑ったりできるじゃないですか。

私自身、明日をまた頑張ろうという活力をもらえました。誰しも悩みがあり、息抜きもしたいと思う。難しいこと抜きで、まっすぐ笑い飛ばせるので、たくさんの人に観てほしいです。肩の荷が降りる感覚がありました。

――自分だけじゃないというメッセージは、確かに前を向く元気をもらえそうです。


柏木:そうですね。周りをもっと頼ってもいいというか。毎日頑張らなくちゃ、頑張らなくちゃと思っていたけど、考え方を変えればもっと楽しめるとか、そういう元気やヒントをもらいました。あと男性陣も素敵なんです。そこも見どころかなと思います。

AKB48卒業後2回目の誕生日を迎え「体力の衰えを感じる」

――この7月に34歳の誕生日を迎えられ、節目という意味で、いま思うことはありますか?

元AKB48柏木由紀が“楽屋に入るとき”に意識していること「30代後半の目標は…」
柏木由紀
柏木:年々とにかく元気で健康に生きたいなと思う気持ちが強くなりますね。グループにいたときは、AKB48として目標に向けて頑張っていましたが、卒業して今年で2回目の誕生日を迎え、踊ったりしなくなったせいか、体力の衰えを感じています(笑)。

たまにフェスや後輩のライブにゲストに出ると、明らかに体力の違いを感じます。なので、20代の頃のような無茶をしなくなりました。いっぱい寝て、食べて、休み、20代ではありえなかった健康を考えるようになりました(笑)。

――ちなみに柏木さんが思う、今のモットーは何でしょうか?

柏木:それは2個あって、「人が喜ぶことをするということ」と「やったことがないことは、とりあえずやってみること」です。アイドルをしていたのでファンの方に喜んでもらいたいという想いはもちろん前々からありましたが、卒業してからはやったことがないことに挑戦してみようとより思うようになりました。

今はチャレンジして失敗しても、自分だけの責任になるじゃないですか。
「これはAKB48だとやらないんじゃない!?」みたいなことでも、自分の選択、責任でできますし。

30代後半は「ご機嫌でいたい」

元AKB48柏木由紀が“楽屋に入るとき”に意識していること「30代後半の目標は…」
柏木由紀
――新鮮な感覚や別の視点で物事をとらえられそうですね。

柏木:そうですね。柏木由紀としてさまざまな現場に呼んでいただけることが、本当に新鮮です。ほかの芸能人の方には当たり前のことですが、グループにいたときは自分だけが必要とされているのか、AKB48のメンバーとして呼ばれているのか、わからないじゃないですか。

だからとても新鮮でうれしくて、やる気が出て、頑張ろうと思うんです。なので、今は仕事を本当に楽しくやらせてもらっています。

――この先、30代後半はどのように過ごしたいですか?

柏木:ご機嫌でいたいです。ご機嫌な人ってよくないですか(笑)? 絶対嫌な気持ちにならないというか。ただ、いつもご機嫌でいることは難しいですよね。体調や悩みもあるので。人間関係もいろいろあると思いますが、なるべく自分がご機嫌でいられるような環境や選択をしていくことが、30代後半の自分の目標です。


楽屋に入るときもなるべく高い声で元気に「おはようございます!」と言ったりして。誰かがわたしのことを一言で言い表すときに「元気!」「ご機嫌!」な人と言われたいので(笑)。これからも歳を重ねるごとに意識して元気でいたいですね。

<取材・文/トキタタカシ 撮影/塚本桃>

【トキタタカシ】
映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、インスタグラムにて写真レポートを行うことも。
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