2人組としてリブートしてから早2年以上経ちますが、新体制になってからのキンプリはなにかと“ツイてない”のです。
デビュー時は国民的グループの期待も
2018年5月に6人組でデビューしたKing&Prince。当時の勢いはすさまじいものがあり、「SMAP」や「嵐」と並ぶ国民的アイドルグループになるのではないかと注目を集めていました。
その間、2020年1月に「Snow Man」と「SixTONES」が同時デビューし人気を獲得し、それぞれゴールデンタイム放送の冠バラエティ番組が絶好調。TVerでよく“回る”(再生回数が多い)と話題の『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)、コア視聴率が高いことを誇る『Golden SixTONES』(日本テレビ系)という両番組は、ネットでもよく話題にのぼっています。
対してキンプリも『キントレ』(日本テレビ系)という冠バラエティ番組を持っていますが、土曜13時30分という放送時間帯もあって、『それSnow Manにやらせて下さい』『Golden SixTONES』と比べて、世間的な認知度や話題性があまりないのが現実。Snow ManやSixTONESの冠バラエティの陰に隠れてしまっているのです。
大抜擢の『24時間テレビ』でアクシデント連発
そんななか、今年8月30日と31日に渡って放送された日本テレビの『24時間テレビ』に、キンプリがチャリティーパートナーに抜擢されていました。5人体制時代の2021年にも同番組のメインパーソナリティーを務めていましたが、2人体制となってからで考えると、テレビという舞台において初めて最高規模の大役を任されたと言っても過言ではなかったのです。
しかし、そんな『24時間テレビ』出演は、放送前に好奇の目を集めることとなってしまいます。
7月中旬、同じくチャリティーパートナーとして出演が発表されていた浜辺美波さんと永瀬さんの熱愛スクープが飛び出したのです。2人は鉄板焼きデートの後、永瀬さんのマンションで一夜を共にしたと報じられたため、永瀬ファンが手放しで『24時間テレビ』出演を喜べなくなってしまったのは想像に難くありません。
それだけでなく、相方の髙橋さんが体調不良のため急遽、『24時間テレビ』出演を見合わせるという事態に。
こうして、再び国民的アイドルグループに一歩近づくきっかけとなりそうだった大型番組出演のチャンスが、熱愛報道の渦中と体調不良で欠席という残念な結果になってしまったというわけです。
ドラマでも“ツイてない”展開が続く
とはいえ、キンプリの2人には俳優としての顔もあり、出演作で大ヒットを飛ばすことで国民的アイドルグループへの道が切り拓かれることも充分にあり得ます。SMAPは木村拓哉さんの『ロングバケーション』(フジテレビ系/1996年)の大ヒット、嵐は松本潤さんの『花より男子』(TBS系/2005年)の大ヒットがきっかけで、グループ人気がさらに高まり、国民的アイドルグループに成長したというのは有名な逸話。Snow Manも目黒蓮さんの『silent』(フジテレビ系/2022年)で、世間的なグループ認知度が一気に高まったのは記憶に新しいところです。
それを踏まえ、キンプリの今年のドラマを振り返ってみましょう。
永瀬さんは今年1月期に『御曹司に恋はムズすぎる』(フジテレビ系)で主演していましたが、こちらは23時台のドラマでGP帯から外れていることもあり、あまり話題にならず。

『DOPE』の世帯平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は、第1話は6.0%だったものの、第2話から第9話まではずっと4%台で、最終話(第10話)は5.1%でした。
いまのご時世、視聴率の良し悪しだけで作品の出来は評価できません。……が、初回の数字が最高視聴率だったということは、作品に魅力を感じずに離れていった視聴者がおり、新規の視聴者もあまり獲得できなかったことを意味しているため、不発だったと言わざるを得ないでしょう。
逆風を乗り越えて再び“国民的アイドル”の座へ

彼らがまたビッグチャンスをものにして、国民的アイドルグループへ成長していくことを期待しています。
<文/堺屋大地>
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は @SakaiyaDaichi