KATEリップモンスター新作は「元祖と何もかも違う」突然変異。進化してるけど…1つだけ残念な点は

　KATE（ケイト）のリップモンスターといえば、コロナ禍でマスクが手放せない時に、異例の大ヒットとなったリップ。シリーズ累計出荷数は3,200万本を突破し、落ちないリップの代表として君臨していますが、今回新たに潤いやツヤがパワーアップした新バージョンが登場。

　コロナ禍にリップモンスターを探し求めてドラッグストアをはしごした筆者としては気になる！ ということで早速試してみました。

コロナ禍で「マスクにつきにくい」と大ヒット

　リップモンスターの特長は、唇から蒸発する水分がジェル膜となって密着するため色落ちしにくい点。ティントタイプではないのですが、色もちをキープしてくれます。コロナ禍でマスクが必須となり、各社リップが売れないという時期に、「マスクにつきにくい！ 色が落ちにくい！」と大ヒットしました。

　今でもその人気は衰えず、限定色やツヤタイプなど様々なバージョンが登場しています。

　とはいえ、元祖リップモンスターは、なんとなく乾燥が気になる。潤いが欲しいなどの声もあり……あらたにリキッドタイプのリップモンスターが登場しました。

　それが、「リップモンスター クリスタルポッド」です。

リップモンスターに突然変異！ 新作はリキッドタイプ

　唇から蒸発する水分を活用して密着ジェル膜に変化させる独自技術により、長時間の色持ちを実現。その技術をリキッド化することに成功しました。落ちにくさと透明感発色、潤い感も備えたアイテムです。

　また、油と粉体を組み合わせた独自リキッド処方で、みずみずしく透明感のあるぷるんとしたツヤ仕上がりと、伸びが軽くぽってりとした厚膜感ある仕上がりの両方を叶えてくれます。乾燥やそれに伴う縦ジワが気になる、これからの季節にもぴったり。

　ぷっくりリップに仕上げる斜めカットのチップになっているので、塗りやすく、リキッドタイプはあまり使わないという人にもおすすめです。

全3色のなかで、ダントツおすすめのカラーは

　カラーは全3色。「CP01 クリスタルの予言」は、さりげなく口元を印象的に仕上げるミスティックレッド。透明感のある発色で肌馴染みもよく、日常使いにもピッタリです。

「CP02 ピンクファントム」は、ピュアな愛らしさを演出するグロウピンク。華美になりすぎないフレッシュなツヤ感が多幸感を演出してくれます。

「CP03 幻想ラグーン」は、使うシーンを選ばないロウベージュ。絶妙な血色感で上品な印象に仕上げてくれるのでベージュリップ初心者にも取り入れやすいカラーです。

　なかでも筆者のおすすめは断然「CP01 クリスタルの予言」。とにかく透明感のある発色なので、自然に馴染んでくれます。顔色は明るく見せたいけれど、濃い色のリップは苦手という人にも使いやすいと思います。

元祖リップモンスターと新作を塗り比べてみた！

　今回は、突然変異の新作リップモンスターと、元祖リップモンスターと塗り比べてみました。

　使用したのは、リップモンスターの「14 憧れの日光浴」と、リップモンスター クリスタルポッドの「CP01 クリスタルの予言」。なお、筆者が個人的に好きな色で試してみたので、色味は合わせておりません。

【リップモンスター「14 憧れの日光浴」】

安定の発色とツヤ。何より色もちがよく人気があるのがわかります。今でもポーチに1本入れているほどお気に入り。特に14　憧れの日光浴は、肌のトーンを明るく見せてくれるので、元気がない時についつい手に取ってしまうカラーです。

【リップモンスター クリスタルポッド「CP01 クリスタルの予言」】

見た目よりも透明感のある発色です。ツヤもあり、唇をぷっくり見せてくれます。ツヤツヤして、やりすぎ感があるのは苦手と言う人にも使いやすい発色とツヤ感です。何より上品な感じがいいですね。まさにリキッドならではのツヤがたまりません。元祖のリップモンスターと比べてみると、やはり潤いやツヤ感が異なり、進化を感じることができます。年齢による縦じわも目立たないので、大人女性にこそ使ってほしいアイテムです。

新作に1票！ だけど唯一残念な点は……

　塗り比べた感想としては「クリスタルポッドに1票」です。こんなにツヤと潤いがあるなら、もっと色のバリエーションが欲しい！ と思ってしまいます。これが唯一残念な点。これからの色展開に期待です！

　年齢を重ねると、やはり肌にも唇にも髪にもほどよいツヤが必要不可欠。それだけでアラを目立たなくしてくれるからです。その点でもリップモンスター クリスタルポッドは頼れます。しかも色落ちしにくいので、忙しくてメイク直しできない！ なんて時にも安心。これは試してみる価値ありです。

＜写真・文／佐治真澄＞

【佐治真澄】
美容ライター／化粧品会社のPR経験をもとにライターとして活動を開始。現在はWEBを中心に多くの媒体で美容記事を執筆。スキンケア、メイク、ボディ、ヘアケアなど幅広いジャンルに精通。