悩み事や自分を取り巻く問題を解決しようとしたら、実は予想とは全く別のところに原因があった。そんな経験はありませんか? 今回は、「もっと早く本当の原因に気づいていたら……」と後悔する女性、高村菜穂さん(仮名・30代)に話を聞きました。


結婚生活の中で姑問題だけが悩みの種

 菜穂さんは職場の同僚からの紹介で隆司さん(仮名・30代)と知り合い、結婚。やさしくて家事も得意なうえ、愚痴や悩みもよく聞いてくれる隆司さんは菜穂さんにとって良き夫でした。悩みの種は、何かにつけてグチグチと文句を言ってくる姑。

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「結婚前に挨拶へ行ったときは、やさしくて話のわかる人だと思ったんです。結婚後もしばらくは仲良くしていたのですが、何が気に食わなかったのかチクチクと嫌味を言ってくるようになりました。はじめは私が推しのライブで帰りが遅くなったときだったと思います」

 その日は菜穂さんがライブに行くため、隆司さんは実家で姑と食事をすることになっていました。食事が終わったら家に帰ると言っていた隆司さんでしたが、なぜか菜穂さんから帰るという連絡があるまでダラダラと実家で過ごしていたというのです。

「翌日わざわざ電話があって、『お付き合いをしている間なら好きにすればいいけれど、結婚したなら夜は家にいるべき』と言われてしまいました。結婚前には姑と好きなアイドルの話で盛り上がったこともあっただけに納得がいなかい気持ちになったことを覚えています」

嫁姑問題が悪化、夫に頼ることに

 それ以降、姑の態度が変化。菜穂さんのやることなすことすべてが気に入らないという様子に変わっていったのです。隆司さんとの生活には満足していた菜穂さんは、姑とモメたくないという思いからしばらくは我慢。夫にも愚痴を言わず耐えていました。

嫌味な義母と大ゲンカしたけど…“まさかの言葉”にハッとして和解。そして、どんでん返しが待っていた
夫婦の話し合い
「でもついに我慢の限界がきて、夫に愚痴ってしまったんです。夫は話を聞き『一度こじれてしまうと修復できない可能性もあるから、俺が間に入って諭す。
ゆっくりかもしれないけど、いつかみんなで仲良く暮らせるように頑張ろう。いまは俺を信じて』とやさしく言ってくれました」

 夫の言葉とやさしさに感動した菜穂さんは、ただただ我慢。それでも子どもにも恵まれ、夫と子どもと3人だけのときは幸せな日々を送っていました。姑の愚痴に付き合ってくれる夫への感謝の気持ちも募り、ますます家族の絆は深まっていったという菜穂さん。

「ところがそんなある日、夫が出張で不在のときに姑が尋ねてきたんです。そのうえ、私がトイレへ行っている間に姑が冷蔵庫や棚を勝手に開け、ゴミ箱までチェックして嫌味などを言ってきました。ここでまた、我慢が限界に達してしまいました」

姑との大ゲンカ、そこで発覚した衝撃の事実

 菜穂さんが「勝手に冷蔵庫や棚を開けないでください」と怒ったところ、姑も怒りに任せて言い返してきたことから大ゲンカへと発展。けれど姑の口から出てくる言葉を聞いて菜穂さんはハッとすることになります。

「姑は、私が夫に言った愚痴を聞いて怒っているということがわかったんです。そこで一時停戦。姑に詳しく話を聞いたところ、私が夫に言った愚痴を、すべて姑にそのまま伝えていたことがわかりました。そして姑といっしょになって私の悪口を言っていたらしいのです」

夫が不仲の原因を作っていた物

 姑とともに隆司さんを問い詰めたところ、真実が次々と発覚。初めて姑がグチグチ言ってきた、ライブで遅くなった日も、隆司さんが姑宅で菜穂さんのこと大袈裟に愚痴りまくったことが発端で、少し注意してほしいと遠回しに頼んでいたことまで判明します。


「夫は、私と姑のどちらにもいい顔をして愚痴を言い、自分のストレスを発散していたことがわかりました。すべての真実が明らかとなり姑とは和解しましたが、信頼していた夫をもういちど信じることは難しく、しばらく経ってから離婚しました」

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離婚届
 今回紹介したケースのように自分の味方だと信じていた人が、実はそうではなかったということがあるかもしれません。また抱えている悩みや問題には別の原因があるかもしれないため、先入観にとらわれず冷静に原因や解決方法について見極めたいものですね。

―シリーズ「男と女の『ゆるせない話』」―

<文/山内良子>

【山内良子】
フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意。
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