「(巨人監督を辞任した)阿部慎之助を擁護する男とは、結婚しないほうがいい」。

いまSNSでは、こんな声が女性たちから挙がり、話題になっています。
男性でも賛同者がいる模様です。

一方、「そんなふうに決めつける女とは結婚しないほうがいい」と反論する男性もおり、プチバトルが起きています。

「DV辞任した阿部慎之助をかばう男とは、結婚するな」? SN...の画像はこちら >>
そこで、3000人以上の婚活男女に指南をしてきた婚活・恋愛アドバイザーの菊乃さんに、話を聞きました。はたして「阿部擁護」はヤバい男性を見分ける踏み絵なのか? 

暴力を肯定するような擁護派は危ない!

まず事件を振り返っておくと――5月25日、巨人軍監督・阿部慎之助氏が、18歳の長女への暴行容疑で現行犯逮捕され、辞任しました。

翌日の謝罪会見によると、姉妹喧嘩を止めようとした阿部氏は長女に言い返されてカッとなり、長女の襟をつかんで投げ飛ばしたとのこと。

会見で読み上げられた、長女からの手紙には、<ChatGPTのアドバイスで児童相談センター(児相)に匿名で相談したら、児相が無断で警察に通報した。大事になって申し訳ない>という趣旨が書かれていました。

ただし、これは阿部氏側からの説明で、長女の手紙がすべて本心かどうかはわかりません。

菊乃さんは「“阿部擁護”といっても、中身にはグラデーションがある」と指摘します。

「まず、暴力を肯定するような擁護派男性は、結婚相手としておすすめしませんね。娘さんが児相に相談したことを批判する人や、『体罰は時には必要』『殴られても黙っていれば、年収1億の父親のままなのに』といった発言をする人は、危険だと思います」(菊乃さん、以下同)

実際、落語家の立川志らく氏が「たかが親子ゲンカ」「暴力ってのは会話の延長線」と発言したように、著名人を含めて、こういった擁護論はSNSにもあふれています。

女性からすると、「結婚したらDVやモラハラをされそう、避けよう」と感じるのは、もっともなことです。

「DV辞任した阿部慎之助をかばう男とは、結婚するな」? SNSで話題の“踏み絵論”に、意外な指摘も
『月刊ジャイアンツ』2024年5月号 (報知新聞社)表紙が阿部前監督

0か100かでバッサリ切るのは、違うと思う

一方で、菊乃さんからは、少し意外な指摘もありました。

「『ちょっとでも阿部氏を擁護した男性は、結婚対象外』のように、0か100かでバッサリ切るのは、違うのではないかと私は思います。
現実の人間関係では、そこで対話を閉ざしてしまうと、価値観の違いを乗り越えていけないからです。

例えば、『暴力はよくない。ただ今回の阿部氏は辞任するほどかなぁ、復帰してほしいなぁ』と言う男性がいたとします。これはまだ、対話の余地や、考えが変わる可能性があると思うのです」

確かに、SNSで論争するのとは違って、現実の恋愛や結婚は、お互いの違いを少しずつすり合わせながら、許容できるなら続き、許容できないなら別れる……の繰り返しではあります。言葉と普段の行動が違う場合だってあります。

話してみたら、「この人は単に阿部氏のファンなんだ」となるか、「DVを軽く見ていて許せない」となるかは、やってみないとわかりませんが。

話し合いができるか、アップデートできるか

「結婚相手とはいえ、しょせんは他人なので何かしら違いがあります。育った環境も違うのに、100%価値観が同じ、ということはあり得ません

また、相手が“俺の学生時代は、部活で体罰は普通だったよ”という人だとしても、大事なのは、その価値観をアップデートできるかどうかです。

ですから本当に見るべきは、一つの発言だけではなくて、話し合いができる相手か、アップデートできる相手か、という点だと思うのです」

「DV辞任した阿部慎之助をかばう男とは、結婚するな」? SNSで話題の“踏み絵論”に、意外な指摘も
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“女性が感じる恐怖感”を、男性に知っていてほしい

ただ現実問題として、「私はあなたの考えとは違って……」と言った瞬間に、不機嫌になったりキレたりする男性は少なくありません。恐怖で口をつぐんでしまった経験がある女性は多いのでは?

菊乃さんは、その点について、男性に釘を刺します。

「価値観の違いを乗り越えようにも、恐怖の対象と一緒にいてリラックスはできないし、話し合おうとは思わないですよね。一般に女性のほうが警戒心が高く、男性に恐怖心を持ちやすいことを、男性はわかっていてほしい。


阿部氏の件でいえば、身長180㎝の阿部氏に投げ飛ばされたら、娘さんは恐怖で思考停止して逃げることしか思いつかないのではないでしょうか。

婚活シーンでも、『男性の声が大きい』というだけで怖いと感じてお断りする女性もいるし、LINEに即レスする男性だったことで『監視されているみたいで怖い』と感じて断った女性もいます。

自分は気にならないことでも、女性が恐怖を覚えることがある、と知っていてほしいです」

そう考えると、阿部氏の話題でも「声を荒げたりせずに話ができる相手かどうか」は、ひとつの判断基準になるかもしれません。

<菊乃 文/溝口ゆかり>

【菊乃】
恋愛・婚活アドバイザー、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt
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