(台北 1日 中央社)台北市政府はこのほど市内のコンビニに対し、客が入店した際に鳴るチャイムの夜間の使用を禁止するとの考えを発表した。騒音の被害を受ける周辺住民に配慮しての措置となる。
一方で業者側は、店舗の安全性が低下する恐れがあるとして、懸念を示している。

実施は早ければ7月から。夜10時から翌朝8時までが禁止時間帯となり、違反店舗には処罰が下される。

セブン-イレブン(統一超商)やハイライフ(莱爾富)、オーケーマート(OK超商)は実施が確定すれば市の指示に従うとした一方、ファミリーマート(全家便利商店)は、深夜に勤務する店員は常にカウンターにいるわけではないため、チャイム音が禁止されれば店員の安全に問題が生じる可能性があると指摘した。

あるコンビニの店員も、深夜には一人で勤務する場合もあり、倉庫にいたり、店内の在庫を整理したりする際は、チャイム音が無ければ客の入店などを把握するのが難しくなると、禁止に否定的だ。

同市環境保護局によると、コンビニのチャイム音は通常は基準の騒音レベルを下回っているものの、夜間は特に近隣住民の迷惑になりやすいという。


(陳政偉/編集:名切千絵)