(台北 17日 中央社)呉ショウ燮外交部長(外相)は17日、台北市内で行われた国際シンポジウムで基調講演を行い、香港で「逃亡犯条例」改正案を巡り当局と市民との間で攻防が続いている現状を踏まえ、香港で現在起こっている出来事こそが「独裁主義の拡張」だと批判した。その上で、「台湾の軍隊は警戒を保ち、台湾への中国軍の奇襲を防がなければならない」と訴えた。
(ショウ=金へんにりっとう)

呉氏は、台湾は中国共産党の拡張主義の最前線に立っているとし、現行の台湾政府は台湾の民主主義を中華人民共和国に破壊させるようなことはしないとも述べた。

シンポジウムは政治大学国際情勢学部と米ブルッキングス研究所東アジア政策研究センターが共同で開催し、「アジアの平和におけるリスク」をテーマに台湾や米国の専門家らが講演を行った。

(顧セン/編集:名切千絵)