(台北中央社)東日本大震災発生から10年を迎えるに当たり、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会は10日から、台北市内の文化施設で記念展示を行う。同協会台北事務所(大使館に相当)が1日に報道資料で発表した。
台湾からの震災支援に対する謝意を改めて示し、被災地の今を伝えたいとしている。

記念展示は10日から21日まで「華山1914文化創意産業園区」で実施。被災者からの感謝のメッセージや漫画家たちが手掛けた感謝色紙、写真家による被災地の当時と現在の写真を展示するほか、東北のお土産、防災グッズ、日台の関連書籍、日本人が愛する台湾の小物などを紹介する。

13~14日には同園区の屋外スペースで音楽会とマーケットも開催される。東北各県のブースでは東北旅行気分が味わえる催しを用意。伝統工芸品の絵付け体験やクイズラリーを行うほか、紀念はがき用のポストを設置する。
ポストに投函したはがきは実際に東北に届いてスタンプが押された後、台湾に戻ってくる。

音楽会では、台湾のバンド「ファイヤー・イーエックス」(滅火器)が日台の友情をテーマにした新曲を披露するほか、三味線や和太鼓の演奏なども行われる。台湾で活躍するユーチューバーの三原慧悟さんをはじめ、日台の友好を象徴するアーティストが多数登壇するという。

交流協会は「この先の日本と台湾の新たな日々のスタートとなることを願う」とし、来場を呼び掛けた。

(鍾佑貞/編集:荘麗玲)