修復を経て展示されたのは、LDR2200型ディーゼル客車とLTPS1100型木造寝台車。いずれもナローゲージと呼ばれるレール幅が762ミリの車両。
台鉄によると、LDR2200型は1956年に輸送力増強のために導入された。車体は当時台北にあった車両工場「台北機廠」が日本の国鉄の80系電車をモデルに製造した。最高速度は70キロで、主力車両の一つとして親しまれた。
またLTPS1100型は、元々16人分の寝台を備えたLTS1100型として登場したが、夜行列車の座席不足に対応するため、1962年に8人分の寝台を撤去し、20人分の座席を設置する改造が行われたという。
台北駅での展示終了後には、別の場所で展示される予定で、台鉄は全国の人々に懐かしんでもらい、列車の物語を知ってもらいたいとしている。
(汪淑芬/編集:齊藤啓介)