出荷されたのは鮮饌国際が製造したサバヒーのかゆや魚皮、かまぼこなど1810箱分。同社の商品は昨年、オーストラリア・メルボルンで開催された食品見本市に出展され、現地の流通業者から好評を得た。
黄市長は、これまで台南から海外に輸出されていた食品は果物が中心で、かつてはティラピアが欧州に向けて出荷されたものの定着しなかったと指摘。サバヒーの商品が現地の華人市場を足掛かりに他のエスニックグループにも広がり、より多くの人々に台南の良質な味を知ってもらいたいとし、市政府も全力で支援すると述べた。
鮮饌国際の洪志民総経理(社長)は、かゆはスーパーで販売し、魚皮やかまぼこはレストランの食材として供給される予定だと説明。今後は現地の消費者が手軽に台湾の味を楽しめるよう、調理済み食品や鍋の具材などの開発を進める計画だとした。
(楊思瑞/編集:齊藤啓介)