(嘉義中央社)中央災害対策センターによると、6日夜に台湾に上陸した台風4号の被害により、7日午前8時現在で2人が死亡、334人がけがをした。

死亡したのはいずれも台南市の男性。
60代男性が停電による人工呼吸器の停止で心停止状態となり、病院に搬送されたが、死亡が確認された。また、別の60代男性は強風で倒れてきた木にぶつかり、死亡した。台南市では全国で最も多い165人がけがをした。

民生・インフラ施設の被害は624件、街路樹の被害は579件に上った。県市別では、中部・雲林県、南部・台南市、嘉義県、嘉義市、高雄市での被害が多かった。嘉義県では街路樹が倒れた他、看板の落下やトタン壁が飛ばされるなどの被害も確認された。

中部や南部を中心とした10県市で延べ計3484人が避難をした。

停電や断水などの被害も報告されている。台湾電力によると、7日午前11時までに、延べ約67万世帯が停電した。午前11時時点で台南市では16万世帯、嘉義県では13万世帯超が依然として停電している。断水は約7万世帯で発生した。

台湾本島は7日午前11時半までに強風域を抜けた。


(黄麗芸/編集:荘麗玲)
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