これまでの漢光演習では多くても大隊規模の予備兵が召集されるだけだったが、今年度は陸軍206旅(旅団)が3000人超を動員し、5日から訓練を行っていた。
この日の訓練では兵士らは大雨の中、小銃や機関銃を配備した上で、命令に従い敵を発見すると、戦術的位置に分散し、警戒態勢を取った。その後、敵への接近や反撃、通信の断絶など、想定された状況に応じ、軍事物資や兵たん拠点を守り、負傷者の救護を行った。
206旅旅長(旅団長)の陳竜豪上校(大佐)は報道陣の取材に対し、今回の訓練は国軍の動員力を検証したと説明。召集時に直面する問題への対処が強化できるとした。また予備兵らは5日以降、専門技術の再訓練や射撃訓練などを受けたとし、集中的な訓練を通じて幹部による状況伝達や各小隊間の調整や支援のチームワークを鍛えたと語った。
(呉書緯/編集:齊藤啓介)