(ワシントン中央社)中国が台湾に対し、サイバー攻撃や空域での干渉などのハイブリッド戦を展開している現状を前に、アジアの安全保障問題の分野を専門とするシャーリー・カン元米議会調査局研究員は11日、政府首脳を殺害する「斬首作戦」の脅威を重視するよう台湾に促し、米大統領の一般教書演説で導入されている「指定生存者」の制度に倣い、総統と副総統を同時に同じ場所に登場させないようにすべきだと提言した。

米下院の「米国と中国共産党間の戦略的競争に関する特別委員会」(中国特別委)が開いた、台湾に対する中国の認知戦をテーマとした公聴会で述べた。


カン氏は、台湾と米国は抑止力と強靭(きょうじん)性での連携に焦点を当てる必要があるとし、ウクライナを例に、防衛は軍事力のみに依存するのではなく、「社会全体での防衛」でなければならないと訴えた。

また、米台は指導力、政府の存続、戦時危機時期の指揮統制の面で協力すべきだと指摘。政府の存続に関し、米国で大統領と副大統領、下院議長らが同席する一般教書演説の際に、万一に備えて閣僚のうち1人を「指定生存者」として欠席させる措置が取られていることに言及し、台湾でも総統と副総統が同時に同じ場所に現れるべきではないとの考えを示した。

(鍾佑貞/編集:名切千絵)
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