(台北中央社)最大野党・国民党の鄭麗文(ていれいぶん)主席(党首)が来月、中国を訪問することを受け、台湾で対中政策を担当する大陸委員会は30日、鄭氏に対し、中国共産党による台湾への威圧や脅迫を厳粛に受け止め、統一戦線工作による分断のわなに陥らないよう呼びかけた。また、いかなる団体も政府の許可なく対岸(中国)と政治的協議を行ってはならないと改めて強調した。
中央社の取材に書面で回答した。

中国国営の新華社通信によると、鄭氏の訪中は中国共産党の習近平総書記からの招きを受けたもので、4月7日から12日まで訪問する。鄭氏は30日の記者会見で、習氏からの招きに謝意を示し、喜んで受け入れると述べた。国民党主席と習氏の面会は、2016年11月以来約10年ぶりとなる。

大陸委は、中華民国を消滅させ、台湾を併呑しようとする中国共産党の企てや野心は、台湾とのいかなる政党、人物との交流によっても変わったことはないと指摘。鄭氏に対し、中国共産党の政治的主張に迎合しないよう求め、政府の許可なく政府の公権力に関わる事項に関与することもできないと注意喚起した。

大陸委は、平和に理想を持ってもいいが、幻想を抱くべきではないとし、平和が中国共産党の指導者の善意の上にのみ成り立つのならば、それは台湾にとって最大のリスクになると訴えた。

(張淑伶/編集:名切千絵)
編集部おすすめ