シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Wさん(愛知県・70代以上男性)
Wさんはその日、通院のために乗ってきた車を降りようとして転倒してしまった。
名古屋の中心部、交通量の多いその場所で、そのまま路上に投げ出されたWさん。通りすがりの男子高校生がその様子を見ていて......。
<Wさんの体験談>
先日、身内の運転で朝の早い時間に病院へ行きました。
病院は名古屋市内の中心部で非常に交通量の多い場所にあり、しかもちょうど通勤や通学の時間帯でした。
車を道路の停車帯に停めてもらい、降りようとしたときです。両手に荷物を持っていたためか、車のドアに足を引っかけて転倒し、私は路上に投げ出されてしまったのです。
すぐさま自転車を降りて、私に...
身内も慌てて降りてきてくれましたが、それ以上に嬉しいことがありました。
自転車に乗った一人の男子高校生が通りがかり、すぐさま自転車を降りて駆け寄ってきてくれたのです。

「大丈夫ですか?どこか痛いところは無いですか?けがはないですか?」
彼はそう言って、私のことをとても気にかけてくれました。
私が、「大丈夫です。有難うございます」とお礼を言うと、彼は「気を付けてくださいね!」とにっこり笑って、また自転車で走り去っていかれました。
おそらく、通学の途中だったのでしょう。
「高齢者の私にとって...」
高齢者の私にとって、本当嬉しく、元気づけられる高校生の姿でした。