無地の白いTシャツに、着ている人の意思を無視して別の意味を与えてしまう――そんな恐ろしいファッションアイテムが、X上で注目されている。
これからの時期、Tシャツで出かける機会も増えてくる。
白Tシャツの人を挟んだのは、赤い「中」、緑の「發」がプリントされたTシャツを着た二人。
おっと......これはなんだか見覚えがあるぞ。主に、緑色の〝卓〟の上で。
こう並んでしまうと、もう麻雀の三元牌じゃん! 無地の白Tシャツが、何も彫られていない牌「白板」デザインに見えちゃうじゃん!
シンプルなファッションアイテムが、一気に「麻雀集団コーデ」のアイテムになっちゃった!
「昔作ってた『白の無地Tを勝手に白牌ということにする恐怖のTシャツ「發」と「中」』
デザインをアップデートしました!
2人いれば街中の白Tが『仲間』になります。ぜひこの夏にどうぞ~!」
そんな呟きと共に自身が手掛けた〝恐怖のTシャツ〟を紹介したのは京都府のボードゲーム制作会社「TANSAN」の代表を務める「タンサンあさと」(@tansanasa)こと朝戸さん。
27日、Jタウンネット記者は朝戸さんに詳しい話を聞いた。
知らぬ間にハイにする
「周囲を巻き込んでしまうような遊びが好き」と語る朝戸さんが三元牌のTシャツを最初に発表したのは2021年5月25日。
オリジナルグッズを販売できるオンラインサービス「SUZURI」での販売も行っており、それなりに反響もあったし、実際に着てみても面白かったという。
それから4年を経た、2025年。デザインをアップデートして生み出したのが、今回話題になったTシャツだ。投稿の画像は、AIによるイメージである。
「AI生成画像の発達で、より自分が作りたかったTシャツの見せ方の表現ができるようになった事が大きいので、リニューアルしてみた」(朝戸さん)
街にいる白Tシャツの人の隣にそっと立ってみたり、同じシャツを買って2~3人で並んでみたりしたくなる三元牌Tシャツに、X上では11万5000件以上のいいね(27日夜時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「自分を面白く見せるためのアイテムじゃなくて、白Tの人を勝手に仲間にすることが目的なのエグい」
「白Tの人を犠牲にしたい」
「白Tしっかり着こなしてる勢を無差別で字牌に出来るの最高や」
「これ面白いけど突然勝手に仲間にされるのは嫌すぎるなw」
「これ3枚ずつ買って9人で野球チーム組んで欲しい。チーム名は大三元」
「じゃあ友達と2人で無地の白T着て、恋人に振られた白T着てる人見かけたら横に並んで肩に手置いて、『...ポン』って言お」
「同じシャツ着た人が集まると嬉しくてないちゃう」
なお、SUZURIのアカウント「タンサンあさと」(tansanasa)では、發と中のTシャツのほか、『麻雀大三元Tシャツ「白」& 麻雀大三元Tシャツ「白」ワンポイント』として、真っ白のTシャツも販売されている。
(2025年5月28日18時45分編集部追記:記事初出時、タンサンあさとさんのお名前を「佐藤さん」と表記しておりましたが、「朝戸さん」に修正しました。取材時、TANSAN社がゲームデザインを手がけたボードゲーム『佐藤です。好きなおにぎりの具は梅です。』をご紹介いただいたことに起因する誤りです。)