その日、関西・大阪万博の上空に現れたのは、大人たちに小学校1年生のころの気持ちを思い出させる光景だった。
広大なバスロータリーの上に広がる、夕日に照らされた大きな雲。
「万博会場の上に、クジラみたいな雲がいる」
2025年7月23日、Xユーザーのたかちょ(@takacho_01)さんはこの幻想的な風景に、そんな呟きを添えている。
そう、まさにクジラが右から左に向けて泳いでいるような姿に見えるのだ。
たかちょさんのポストには、4万7000件以上のいいね(24日夕時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「みかん色のくじら、綺麗」
「ほんまや!シロナガスクジラ!」
「これを見つけられる余裕と感性が素敵」
「教科書のとおりみたいなくじらぐも」
「くじら雲だ!! 天まで届け、一、二、三。」
「みんなで乗りに行かなきゃ」
『ぐりとぐら』シリーズの故・中川李枝子さんが国語の教科書のために書き下ろした作品『くじらぐも』(光村図書「こくご 1」)を思い出した人も、多いようである。
Jタウンネット記者は24日、万博にやってきた「くじらぐも」について、たかちょさんに話を聞いた。
くじらは「海遊館」方面へ?
たかちょさんが巨大な「くじらぐも」を撮影したのは23日の午後7時ごろのことだった。
「万博会場に向かうバスの中でクジラみたいに浮かんでる雲を見つけて、夕暮れのオレンジ色に輝いていたのが綺麗だったのが、すごく印象的でした」(たかちょさん)
たかちょさんが西ゲート前のロータリーでバスを降りた時、雲はちょうど万博会場の真上に浮かんでいるように見える位置に。
「それがめちゃくちゃ綺麗に思えて、写真を撮っていました」(たかちょさん)
たかちょさんの投稿には、同じ雲を見たらしい人からの「万博会場から海遊館の方まで流れてきたであろう同じクジラちゃんを私も見上げてた」という報告も寄せられていた。
この日のくじらぐもは、どんな旅を楽しんだのだろう?