運動のために最寄り駅の1つ前で降りて歩く。都市部に住んでいる人であれば、そこまで珍しい行為ではない。
しかし、地域によってはかなり〝過酷〟だ。
そんな事実を、身をもって教えてくれた猛者が、X上にいる。曰く、こうだ。
「見なよ 都会の人がよくやってる『最寄駅の手前で降りて一駅歩く』に憧れて12.7キロ歩く羽目になった岐阜県民を」
2025年8月4日、Xユーザーのしをはら(@hakatano_shiwo)さんがそんなつぶやきと共に引用したのは、自身の5年前の投稿だ。
それには、19593歩で12.7キロという、とんでもない距離を歩いたことを示す記録が添えられている。
「都会の人もすなる『最寄駅の手前で降りて一駅歩く』といふものを、田舎者もしてみむとてした場合、こうなることが分かりました
途中で道がなくなって遭難してルート再考したせいもあり、所要時間はざっと2時間半です」(しをはらさんの2020年のつぶやき)
〝一駅歩く〟の間に、遭難まで......!? 穏やかじゃなさすぎる。
Jタウンネット記者は5日、投稿者のしをはらさんに当時の話を聞いた。
「喉が乾いて死にそうでした」
しをはらさんが〝最寄り駅の手前で降りて1駅歩くチャレンジ〟を実施したのは、20年4月25日のこと。
25年8月5日に、「東京の人はしぬほど歩く」という旨のポストが話題となっているのを受けて当時のことを思い出したという。
ポストでは〝憧れて〟としているが、正確にはこんな気持ちだったそう。
「都会の1駅と田舎の1駅って同じ1駅にも〝重み〟の次元が桁違いだと思うけど、でもだからって歩き切るのは不可能じゃないだろ............」

12.7キロメートル歩いてみた感想を尋ねると、しをはらさんは
「あと少しで次の駅か.........というところで歩道もなんにもない国道(※ド田舎の国道というものは実質高速道路ですので、普通に路肩などを歩こうものなら即死です)に直面して、心が折れました。
自動販売機なし、コンビニもなし、当然ながら喫茶店も何もないエリアを歩いていたので喉が乾いて死にそうでした」
と語ってくれた。
その後、別区間でちゃんと歩けるルートかどうかを確認し上で、リベンジに成功したそう。
「とはいえ夏にやると命に関わる事態になると思います。絶対にやめた方がいいです。場所によっては熊とか出ますし.........」(しをはらさん)
しをはらさんのかつての挑戦には、X上で2万4000件を超える「いいね」(6日夕時点)のほか、
「田舎でやっちゃいけないことNo.3くらいには入ると思ってる」
「都会で一駅歩いたら普段駅前の居酒屋まで歩くくらいの距離で次の駅着いたからびっくりした。駅の概念が違う」」
「一駅歩くって根性あるなぁと思ってたけど、そういうことか」」
「1駅歩くダイエットがレベチw」」
「うちの地元も1駅は基本市を跨ぐから出来ない」
といった反応が寄せられていた。