
スコットランドのネス湖と言えば伝説のUMAとされるネッシーが有名だが、最新の調査では極小のマイクロモンスターたちが発見されたという。
英アバディーン大学やネス湖センターをはじめとする研究チームは、水中に何が潜んでいるのか調べるため、最先端のホログラフィックカメラを水深200mまで潜らせた。
なんとカメラがとらえたのは、奇妙キテレツな姿形をした数々のマイクロモンスター、「プランクトン」だったのだ。
最先端ホログラフィックカメラでネス湖を調査
ネス湖の調査に使用されたのは、最先端のホログラフィックカメラ「weeHoloCam」である。
たった1度沈めるだけで、数千もの小さな水中生物のデジタルホログラフィック画像を生成することができ、それらをAIが自動的に分類までしてくれる優れものだ。
これまで海で使われことはあったが、weeHoloCamがネス湖のような淡水に投じられたのは今回が初めてのこと。
そして映し出されたのが、まるでモンスターのように微小なプランクトン粒子(浮遊生物やそのかけら)だ。
アバディーン大学のタンガヴェル・セヴァー博士によると、ネス湖にはピート(泥炭)が流れ込んでくるために、うまく撮影できない恐れもあったという。
だがカメラを水深200mまで潜らせたところ、数々の興味深いプランクトン粒子が発見されたのだそう。
今後はほかの生物学者と協力して、ネス湖の生物多様性についてさらなる解明が進められるとのことだ。
ネス湖からはまだ目が離せない!
今年は、英国の実業家エドワード・マウンテン卿らが本格的なネッシー探しを開始してから90年目にあたる。
そんな記念すべき年に行われた今回の調査は、ネス湖の謎の解明に挑むネス湖センターによる最新の取り組みの一環だ。
最近では、ネス湖に水中マイクが沈められ、湖の奥深くから響いてくる神秘的な音に聞き耳が立てられた。
その結果、「10秒ほど続くリズミカルな脈動音」が聞こえてきたという。
なにやら心臓の音にも聞こえるが、それがネッシーのものかどうかは、神秘のベールに包まれたままだ。