海にうごめく巨大ミミズのような奇妙な生き物。マイヅルチロリにズームイン!

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 人類が見ると本能的にゾゾゾとしてしまうようななんとも奇妙な生き物が、この地球にはたくさん存在している。

 だがそんな彼らも生態系の一翼を担う大切な役割を持っている。

人間が見たら悲鳴を上げて逃げ出すような外観も逆に武器なのかもしれない。

 トップ画はかなりかわいくデフォルメしたイメージであり、実体はデンジャラスゾーン寄りだ。巨大ミミズのようで、顔の形状がすこしだけ息子スティック。

 今回紹介するのは、アメリカミミズとも呼ばれるマイヅルチロリだ。ニョロニョロ系が苦手な人は、自己責任で閲覧してほしい。

見た目は生粋のエイリアン、SF映画クリーチャー風

 釣りをたしなむお友だちなら、「チロリ」という生き物を知っているかもしれない。日本列島の全域で、干潟なんかに生息しているゴカイの仲間である。

 先月、アメリカのカリフォルニア州モントレー湾でクジラウォッチングをしていたグループが、桟橋に貼りついている不気味な生き物を発見した。

 その生き物がコレ、チロリの一種。学名はGlycera americana、和名は「マイヅルチロリ」という種類らしい。 

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 動画につけられていた説明によると、米カリフォルニア州モントレー湾で、マイヅルチロリは海鳥たちにとって貴重な食料となっているらしい。

 鳥や魚たちにとっては獲物であるが、チロリも立場が変わると捕食者になる。

 奇妙な顎の部分には鋭くて硬い牙があって、小さな魚や甲殻類などを捕獲して食べるそう。

 また、顎には毒を作る器官があり、人間でも咬まれるとかなり痛いのだとか。

 場合によっては炎症を起こすこともあるそうなので、みだりに口のあたりを触らない方がよさそうだ。

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赤く見えるのは血が透けているから

 赤い色はヘモグロビンを含む体液が透けて見えるためで、英語ではブラッドワーム(血の虫)とも呼ばれている。

 体長は大きいもので約30cmほどにも達し、身体の側面には襞状のビロビロが並んでいて、一見すると何かの内臓にも見えなくはない。

 このユニークでスペシャルな外見は、今回初めてこの生き物を見た人たちに、大きな衝撃を与えたようだ。

・見なければよかった……

・いや、可愛いじゃん!

・こいつを見て一日を始めることになるなんて…悪夢だ

・世の中には知らなくていいことがあるんだね

・エイリアンかな?

・うええええ……

・さっさと水の中に戻せ!

 撮影後はちゃんと海に戻してあげたそうなので安心してほしい。

シロギス釣りのお供などには最適

 チロリの体表からはネライストキシンなる成分が分泌されており、実はこれ、毒なんだそうだ。

 だがこの成分を好んで寄ってくる魚もいるらしく、キスの仲間なんかはチロリでよく釣れるらしいよ。

 ただしこのマイヅルチロリに関しては大きいので、巨大な魚が釣れそうだけども。

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References: Watch: Strange Red Coloured Creature Spotted By Whale Watchers On Sea Shore - News18[https://www.news18.com/viral/watch-strange-red-coloured-creature-spotted-by-whale-watchers-on-sea-shore-8964274.html]

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