カリフォルニア西海岸の沖にあるケルプの森。海藻がうっそうと生い茂る中に、小さなネコザメの子供が迷い込んで来た。
恐ろしいプレデターたちが徘徊する夜の森で、小さなネコザメは生き残れるのだろうか?
巨大なジャイアントケルプが生い茂る海中のジャングル。豊かな森の中には、多様な海の生き物たちが暮らしている。1匹の子供のネコザメが、その間を縫うように泳ぎまわっている。
ネコザメは沿岸部の岩礁やサンゴ礁に生息する小型のサメで、名前の由来は、猫のように丸みを帯びた目と、特徴的な小さな突起があることからきている。
全長は通常1m未満で、大きな頭と頑丈な顎を持ち、硬い貝類や甲殻類を主に捕食する。攻撃的な性格ではない。
カスザメがネコザメをぱっくりんちょ!と思いきや…
この森にはもちろん恐ろしいプレデターたちも待ち受けている。
ジャイアントシーバス(コクチイシナギ)やホオジロザメの仲間など、巨大で危険な魚たちが、夜になると獲物を求めて徘徊し始めるんだ。
特に中でも砂の中に身体を埋めて獲物を待ち伏せするカスザメには要注意だ。
不用意に近づくとご覧の通り、一瞬で大きな口の中にとらえられてしまう。不運なネコザメの子供も、ここで命運が尽きたかに思われたのだが…
なんとカスザメはしばらくの間固まった後、ネコザメをゆっくりと吐き出したのだ。
カスザメは底生のサメで、日本近海を含む西太平洋の浅海域に生息している。
砂の中に潜って待ち伏せ、底にいる魚類、甲殻類、頭足類などを大きな口を開け、素早く襲いかかる。特に、カレイやヒラメなどの平たい魚類や、小型のエビやカニなどが好物だ。
ネコザメは、もともと捕食リストにはなかったようだが、誤って飲み込んでしまったようだ。
しかもネコザメの背びれの付け根にはとがった棘が生えていて、カスザメは呑み込むことができなかったようなんだ。
カスザメは種類のもよるが、中には体長が2mを超えるものもいるそうだ。ぎょろりと眼だけを光らせて周囲の様子を伺っている様子は怖いけど不思議な魅力を感じたりもするよね。
だが動画にもあったように、一か所に動かないでいると、それを察知したさらに大きな魚に狙われることもある。ケルプの森は、まさに弱肉強食のジャングルなのだ。
今回は九死に一生を得たネコザメだが、夜の森にはこの他にも多くの危険が待ち受けている。無事に朝を迎えられるといいんだけど。
※この記事はカラパイアの姉妹サイト「マランダー」に掲載されたものです。











