
ギリシャのトリポリ市で44歳の女性が逮捕された。彼女は2日間にわたり、同市ケラシツァ地区の農地に放火して、山火事を引き起こした。
幸いにして山火事の範囲は限定的で、被害は最小限にとどまったが、彼女はなぜ農地に火をつけて回ったのか。その答えは誰もが予想だにしなかったものだった。
この女性は消防士が好きすぎて、消火のためにやってくる消防士と会いたいがために放火を続けていたのだという。
消防士に会うのが目的で2度の放火に及んだ女性
2024年の8月24日と25日の2日間にわたり、山火事を引き起こした44歳女性が26日に逮捕された。
氏名は公表されていないが、両方の火災現場に彼女の姿があったため、捜査に当たった警察官が疑惑を抱いたことが、逮捕のきっかけとなったそうだ。
調べによると、女性は以下のように供述しているという。
消防士を見るのが大好きで、制服を着た彼らと出会って、話をしたりイチャイチャしたかった
要するに、消防士に会いたいがために、わざと放火して火災を起こしていたのだ!
まるで江戸の昔、恋する人に会いたい一心で自分の家に火をつけたという、「八百屋お七」をほうふつとさせるような事件である。
お七は放火の罪で火刑となったが、今回の女性は執行猶予付きの懲役3年と、1,000ユーロ(約16万円)の罰金を科せられるにとどまったそうだ。
あまりの短絡的な犯行にネットユーザーもびっくり
この事件を知った海外のネットユーザーからはさまざまな反応が寄せられている。
・よし、これで彼女は刑務所の制服を着た看守とイチャイチャできるね!
➡大好きな制服を着た男たちに会えるけど、多分彼女が思ってたタイプとは違うかも
・3年っていうのは刑期としてかなり短いと思う。精神的に問題があるかもしれないから、刑務所でカウンセリングを受けるといいよ
・ひどいな。この女のせいでどれだけの動物たちが焼死したり窒息死したりしたんだろう。
・放火する以外に消防士と知り合えるチャンスはあるだろうに、なんて短絡的なんだ
・昔、私が住んでいた町で、年配の女性が「バスルームに閉じ込められた」って通報したことがあったよ。消防が駆けつけたら、彼女は浴槽の中に裸で横たわっていた。
まだ携帯電話が普及する前で、電話機は部屋の向こう側にあったんだ➡消防士ってモテるよね
ギリシャのメディアでもこのことはニュースとなった。
ギリシャでは山火事の脅威が広がっている
ギリシャではこの事件と同じ2024年8月に、首都アテネにも迫る大きな山火事が発生している。
まるで地獄のようでした。私たちにはこのような状況を打破するためのリソースがないんです
ボランティアの男性はこう語る。この山火事では数千人が避難を余儀なくされ、炎は多くの森林や農地、家屋を焼き尽くした。
相次ぐ干ばつと夏の熱波による乾燥が激しく、ギリシャの多くの地域では、山火事に見舞われやすくなっているそうだ。
今回は大きな被害がなかったから良かったものの、一つ間違えば大災害になっていた可能性もある。危険な火遊びはくれぐれも控えてほしいものである。