中国の研究者たちは、スペースX社のスターリンク衛星から発せられる電磁波を利用することで、敵のステルス戦闘機を検出する方法を発見したという。
実際に行われた実験では、フィリピン上空を飛行していたドローンの位置を特定することに成功したそうだ。
研究チームによれば、この技術はどのような形状や素材の航空機であっても有効であるとのこと。
これが実際に軍事利用されることがあれば、中国軍に大きな軍事上のアドバンテージをもたらす可能性がある。
スターリンク衛星の電磁波をレーダーとして活用
スペースX社の衛星ブロードバンドサービス「スターリンク」は、すでに5000機を超える人工衛星によって構成され、各地に設置された地上のアンテナと通信を行っている。
ならば、上空を飛行する飛行機がスターリンク衛星から放たれた電磁波を散乱していたとしてもおかしくはない。
それを地上のレーダーで捕捉できれば、その飛行機の位置を割り出すことができるはずだ。
中国の研究者はこのアイデアを実際に試してみることにしたのだ。
South China Morning Postが報じるところによると、その実験ではDJI社のドローン「Phantom 4 Pro」がステルス機の代わりに使用された。
そして実際、当時フィリピン上空を飛行していたドローンを発見することができたという。
軍事利用の可能性はあるのか?
研究チームによれば、この新しい検出方法はターゲットの三次元形状や表面材料に関わりなく有効であるという。
つまり最新鋭のステルス機であっても発見できることになり、もしも軍事利用されれば中国軍に強力なアドバンテージをもたらす可能性がある。
ただし現時点において、比較的低空を飛行するドローンで成功したのみで、高高度を高速で飛行する本物のステルス機にも通用するのかどうかは明らかではない。
なお2022年のSouth China Morning Postが報じたところによると、当時中国政府はスターリンクにあまりいい印象を抱いておらず、国家安全保障上の脅威となることからそれらを撃墜する方法を模索していたという。
スターリンク衛星を撃ち落とす代わりに、結局自軍の索敵能力の一環として利用するのだとしたら皮肉と言わざるをえない。











