
もしインターネットでニオイが届いてしまうなら、間違いなく速攻で回線を切断するしかない…そんな悪臭にまみれたとんでもない事件が中国で発生した。
中国の広西チワン族自治区で、中身がたっぷり詰まった下水道管が破裂し、排泄物が10mの高さまで吹き上がった。
高速道路を走行中の車はまるで火山のように噴火した火山灰ならぬうんちっち噴射をもろに食らったようだ。
道路脇で下水管が破裂、黄土色の液体が噴火のように飛び散る
2024年9月24日午前11時20分頃、中国の広西チワン族自治区の南寧市で、世にも恐ろしい事件が起こった。
道路工事が行われていた現場で、下水道管が破裂したのだ。
その瞬間の様子は、近くを走る高速道路を走行中の車のドラレコにとらえらていた。
突然爆発音が響いたかと思うと、道路の右側から黄土色っぽい液体が噴出。車のフロントガラスに降り注ぎ、あっという間に視界が覆われてしまう。
降り注いだ茶色い液体は、トイレから流れた排泄物!
実はこの液体は、下水管を流れていた尿や便などの排泄物そのものだったのである。
運転手さんはワイパーを動かしたものの、ねっとりとした液体に車全体が覆われてしまったようだ。
別の角度から撮影された映像には、ものすごい勢いで、糞尿が吹き上がる様子が映し出されている。
これらの映像がX(旧Twitter)に投稿されると、日本でも「うんこパイプライン」として話題になったていたので、目にした人もいるかもしれない。
これらの動画を「やべぇな」と思いつつも眺めていられるのは、画面越しの映像にはニオイがついていないからだとおもうんだ。
それでなくても水洗トイレに慣れた現代人には、どんなニオイか想像するのは難しいのかもしれない。
が、ほんの数十年前のぽっとん便所で換気扇が壊れてしまった時とか、バキュームカーとすれ違うときのあのニオイとか、覚えている人もいるだろう。
現場ではアレをさらに数十倍、いや数百倍にパワーアップしたニオイが、一帯に充満したであろうことは想像に難くない。
頭からあの液体を浴びてしまった人にはもう、かける言葉すら思いつかないよ。
紙一重の差で直撃を受けずに済んだ男性が、鼻と口を覆ってその場を離れる様子。後ろのおっちゃんたちはご愁傷様だったのだ。
原因はパイプラインの耐圧試験のミス?
今回の惨事の原因は、当初は単なる工事ミスだと思われていた。だがその後の調査で、技術者が下水道管の耐圧試験を行っていた際に、突然破裂したことがわかった。
どうやらこの現場では、新しい下水道のパイプラインを施設しようとしていたらしいのだが、間違って中身の詰まった既存の下水道管に耐圧試験をしてしまったということ?
噴出した排泄物は、なんと約10mの高さまで達したんだとか。運悪く近くを通りかかった車両や歩行者、そして屋台などの上にも容赦なく降り注いだという。
場所が中国ということもあって、真相が明らかになるのかは不明だが、被害に遭った人たちはたまったものではないだろう。
運悪くうんちまみれになった車は廃車にするしかなさそうだし、辺り一面に降り注いだうんちっちの清掃がすべて終わるのはいつになるのだろうか。
幸いなことに死傷者は出なかったそうだが、被害を受けた人たちのダメージは相当に大きそうだ。