
2023年から2024年の秋冬シーズンにかけて、アメリカ、ミネソタ州の自然保護区に設置したトレイルカメラが、気高く美しく、そしてかっこいいカナダオオヤマネコの姿をとらえた。
カナダオオヤマネコはカメラの存在に気が付いているのか、時にカメラ目線を送ってくれたりなんかもするが、孤高の存在感を放っており、長い脚のモフモフ具合が凛々しいのだ。
トレイルカメラがとらえたひとりで生きるカナダオオヤマネコ
トレイルカメラとは動物の動きをセンサーで感知して自動で撮影するカメラで、赤外線センサーを搭載しており、夜間や暗闇でも撮影が可能なことから、野生動物の観察に使用されている。
環境保護団体「ボヤジャーズ・ウルフ・プロジェクト」はミネソタ州北部にある自然保護区「ボヤジャーズ国立公園」にトレイルカメラを設置し、孤高に生きるカナダオオヤマネコの姿を撮影した。
自然の中を動き回るカナダオオヤマネコはとても幻想的だ。プロジェクトチームのスタッフはこう語った。
最高に素晴らしいオオヤマネコの映像を多く撮影できた。彼らは本当に神秘的な存在であり、特に日中にその姿を捉えられることができたの非常に珍しくラッキーだった
カナダオオヤマネコはボヤジャーズ国立公園の広範囲な保護区内で暮らしており、その行動を捉えることは簡単ではないという。
というか何度かカメラに目線を送っているようにみえるのだが、パイセンはカメラの存在に気が付いているのだろうか?
カナダオオヤマネコとは
カナダオオヤマネコ(Lynx canadensis)は、北アメリカの寒冷地に生息するオオヤマネコ属に分類される中型のネコ科動物だ。カナダやアラスカ、米国の北部に広く分布している。
体長は約80~100cm、尾の長さは短くて、約10~20cm、体重は約7~18kgで、オスの方が大きい。
主に夜行性で、夜間に活発に狩りを行う。そのため今回のように日中にその姿をとらえられたのは非常に珍しいのだ。
後脚が前脚よりも長く、獲物に飛びかかるために強力な跳躍力を持つ。さらに、その大きな足はスノーブーツのような役割を果たし、雪の上でも素早く移動できる。
カナダオオヤマネコは単独行動を基本とし、広範な縄張りを持っている。オスの縄張りはメスよりも広く、10~30平方kmに及ぶこともある。自分の縄張りをマーキングし、他のオオヤマネコと縄張りを共有することは少ない。
冬には毛皮がより密集し、灰色がかった銀色や薄い茶色で覆われるが、夏になると薄くなり、色もやや明るくなる。
また被毛には斑点や筋があり、雪の中で保護色として機能する。
耳の先端には特徴的な黒い房毛があり、これが聴覚を強化する役割を果たすとされている。
定期的に見たくなるカナダオオヤマネコ。そのもふもふで長い脚に触れてみたいけど、そんなことすれば腕1本くらい軽く持っていかれちゃうわけで、それができないだけにいとおしい。