えええ…そこを避けずに行っちゃうなんて。これが技術面での限界ってやつなのか？今月アメリカのサンフランシスコで壊れた消火栓から大量の水が噴出し、その手前まで来て立ち往生する自動運転タクシーの姿が撮影された。
サンフランシスコで営業中のロボタクシー、ウェイモの自動運転車といえば、この8月に混雑した駐車場でクラクションを鳴らし合うといった騒音問題で取り沙汰されたばかり。
それが今度はこんな状況でもひたすら前進、さすがに水に突っ込む手前でとまったものの、あとは迷いっぱなしで立ち往生してる様子が拡散したのだ。
こうした人間のような臨機応変の対応ができない動作に「やっぱり不安」「これが限界」との反応が次々上がっているという。
噴き出す水の前で立ち往生するロボタクシー
このたび話題になったのは、サンフランシスコの街中で立ち往生する、ウェイモのロボタクシーだ。
といってもただの立ち往生ではない。実はこの日、ロボタクシーの向かう先には巨大な噴水ができていた。
原因は道路脇の消火栓が壊れたせいだが、ロボタクシーはというと…
驚いたことに水しぶきを上げながらそのまま前進。減速しているようではあるが目の前の巨大噴水をどう見てるのか。
えええ！行っちゃうんだ…まさかつっこむ！？と思いきや、ぎりぎりのとこでストップ。
さすがにとまるか、とホッとしたとこで、今度はそこで立ち往生。そのままいても水浸しだよ？
よく見ると隣は自転車用レーンで、きまりを守るロボタクシーははみ出すこともできないもよう。さてどうする、このままずっと居続けるのか？
ウェイモのロボタクシーは人間の遠隔サポート付き
Google系企業 Alphabet の子会社で、自動運転技術開発企業であるウェイモのロボタクシーは、他の自動運転車と同様、予期せぬ障害物に対して慎重に対応するよう設計されている。
しかし、このような突発的な状況には対応しきれなかったようだ。
なお、対応できない場合はどうするかというと、ロボタクシーが遠隔サポートを要求し、それに応じた人間のオペレーターが、状況を確認して指示を出すことになってるそうだ。
そういや、さっきのロボタクシーも、最後のほうでハザードランプと屋根のところの回転灯みたいな部分が光ってたからオペレーターを呼んでたのかも。というかこのタクシー、お客は乗ってなかったのかな。
「こんなの不安」「技術の限界」という声も
その後どうなったかは不明だが、今回@Dan_The_GoodmanさんがXにポストしたこの動画は190万回以上も再生され、ユーザーからこんな声が寄せられている。
・自動運転車がこんな状況に出くわすなんてなぁ
・技術の進歩は時間がかかるんだよ
・こんなふうになるなんて不安でしかない…
・このケースが教訓になるんじゃないの
・ウェイモの技術ってまだまだなんだな
・自動運転技術の限界
・私は未来に期待するとしよう
自動運転ロボタクシー、ウェイモとは？
ウェイモ（Waymo）の前身は2009年にGoogleが立ち上げた自動運転車開発プロジェクトだったが、2016年に開発部門が分社化し「Waymo」という企業になった。
その後、2018年アリゾナ州の都市フェニックスで、世界初の商用自動運転タクシーサービス「Waymo One」を始めて話題に。
さらに2年後の2020年には、同市で完全無人（ドライバーレス）化に着手。そして当初は限定だったそのサービスを一般向けに拡大してゆき、現在同市ではアプリがあれば誰でも24時間365日呼び出せる、完全無人の自動運転タクシーサービスを提供している。
またサンフランシスコにおいては、2021年に一般向けのテスト営業を始め、2024年6月からフェニックスと同様のサービスを提供しているそうだ。
にしても今回のロボタクシーの動きはまさにロボットって感じ。人間のドライバーならまずやらない動きというか、あんなに高く水が噴き出てるってのに、ルートも変えず直進するとかやっぱり怖い。
まあ人間もブレーキの踏み間違えとかあるけども、この手のロボタクシーはもう少し進化してから乗りたいところ。みんなはどう思う？
References: Self-Driving Taxi Can't Compute Broken Fire Hydrant［https://www.borninspace.com/self-driving-car-cant-compute-broken-fire-hydrant/］
