
アメリカの男性が、拾った20ドル札(約3,000円)でくじの購入を思い立ち、実際にスクラッチくじを買ったところ、なんと100万ドル(約1億5,000万円)を当ててしまうという事例が発生して話題を呼んでいる。
棚からぼたもちの3,000円がきっかけで、その5万倍近くの大金を当てたというのだから驚きだ。
アメリカンドリームならぬドリームジャンボな高額当選に、男性は「まずは食べ放題に行くよ!」とジョークを飛ばし、残りは老後の費用と、子供たちを支援するために使う予定だと語っていた。
拾った20ドルを使って買った宝くじがまさかの高額当選
このラッキーな男性は、ノースカロライナ州バナーエルク在住の大工、ジェリー・ヒックスさん。
2024年10月22日、彼は州北西部のブーンにあるコンビニに立ち寄った際、駐車場で20ドル札が落ちているのを発見した。
彼はその20ドルで宝くじを買おうと思い立ち、そのままコンビニで自分のお金5ドルをプラスし「エクストリームキャッシュ」という名前のスクラッチ式くじを購入した。
本当は別のくじを買う予定だったんだけど、目当ての物がなかったので仕方なくエクストリームキャッシュにしたんだよね
と語るジェリーさんだが、これが文字通り大当たり。なんと100万ドルという大金を引き当ててしまったのだ。
諸々引かれ、一括で6,600万円を受け取ることに
このくじの当選金は100万ドルだが、受け取り方法によってもらえる額が変わって来る。具体的には一度に60万ドル(約9,170万円)をまとめて受け取るか、毎年5万ドルずつ20年間受け取り続けるかのどちらかを選択できるんだそう。
後者なら満額100万ドルをもらえるわけだが、ジェリーさんは前者を選択。税金を引いた後の42万9,007ドル(約6,600万円)が支払われたという。
100万ドルのはずが半分以下になってしまうことになるが、アメリカでは一括受け取りにする人が多いんだとか。最初にまとまった金額を手に入れて、それを元手に投資で増やす…というパターンが一般的らしい。
さて、それではジェリーさんはこのお金を何に使うのか?という質問に対し、彼はこう答えた。
ゴールデン・コラル(ビュッフェ・レストラン)に直行して、そこにあるメニューを全部食べつくしたい!
あとは引退して休暇を取り、老後の資金と子供たちへの援助に回そうと思ってるよ
56年間大工として働いてきたジェリーさんは、この当選を機に引退して、悠々自適の生活を送るつもりのようだ。
拾ったお金で買った宝くじでもお金は受け取れる?
ところで、拾ったお金で買った宝くじが当選した場合、所有権など法的な問題はどうなるのだろうか。
日本の場合、拾ったものは当然「遺失物」になるので、警察に届けずに使ってしまったら遺失物横領罪になるようだ。
これがお金ではなく、例えば拾ったのが当たりくじそのものだった場合、届けてから3か月、持ち主が名乗り出なかった場合は、拾った人にも当選金を受け取る権利が発生する。
だが拾ったお金で宝くじを購入し、当選金が発生したらどうなるのか? 詳しい人がいたらぜひ正解を教えてほしいんだ。
ちなみにアメリカでは、そもそも拾ったお金を警察に届ける、という概念自体があまり一般的ではない。20ドルくらいなら「ラッキー!」ということで、普通にもらってしまうらしい。
なのでこのジェリーさんも堂々と「拾ったお金で買った」と公言しているし、巷の反応も「ラッキーな奴め!」で終わっているのだ。
実はまったく同様の出来事が、2015年にも起きていた[https://www.cnn.co.jp/fringe/35069923.html]。アメリカのサンフランシスコで、路上に落ちていた20ドル札を拾って宝くじを買った男性が、やはり100万ドルを当てている。
こちらはスクラッチではなく、数字を選ぶタイプのものだったそうだが、拾った20ドル札から100万ドル当選までの事例がそれほどあるとは。
今後はお金、特に20ドル札が落ちているのを見つけたら、宝くじ売り場へGO!がトレンドになりそうだ。
References: Man finds $20 note on the floor and buys a lottery ticket – then wins $1million[https://www.dailystar.co.uk/news/us-news/man-finds-20-note-floor-33984802]