
このランドセルなら中に入っている文具のみならず、予期せぬ敵軍の奇襲からも身を守ってくれそうだ。
日本皮革産業連合会が主催する国内最大の革製品コンテストJapan Leather Award 2024[https://award.jlia.or.jp/]で「アーティスティックデザイン賞」を受賞した、株式会社村瀬鞄行のランドセル、その名も「赤色小札黄銅鋲背嚢具足」が販売開始となった。
身に着ければ武将風、インテリアとして飾っておけば、見ているだけで力が湧いてきそうな気がする。
武将の甲冑のようなランドセル「赤色小札黄銅鋲背嚢具足」
革製品を量産している時に出る端切れとランドセルのパーツを利用し、本来とは異なるパーツを組み合わせて作られたこのランドセルの名は「赤色小札黄銅鋲背嚢具足(あかいろこざねおうどうびょうはいのうぐぞく)」という。
作品名は「赤色の小札と黄銅の鋲を使った、背嚢という道具」という意味になるそうだ。あまり知られていない単語や、鞄用語も入っていまるので詳しい解説は、こちら[https://www.murasekabanko.co.jp/archives/custom_commit/gusoku/]で確認してみよう。
見た通り甲冑にヒントを得て、ランドセルのパーツのみで表現してある。
カブセの部分は引張部分を利用し、1枚ずつ繋ぎ合わせることで甲冑を彷彿とさせるデザインとなっている。
大マチ部分は異なる革を組み合わせて模様を作り、下部には”にらみを効かせた顔”を左右に作り、より強そうな感が際立っている。
くすんだスタッズ(鋲)が要所要所に施されており、武将でありながらもロックな雰囲気も味わえる。ディティールへのこだわりようにも気合を感じるよ。
日本のみならず、海外では今、日本のランドセルが注目を集めているので海外からのニーズも高そうだ。
なお、装飾が多い特殊なデザインなため観賞用推奨モデルだそうで、毎日これをつけて学校に通うというよりは、特別な日に背負ったり、インテリアとして観賞用に飾っておくタイプのものだという。端午の節句にももってこいだな。
このランドセルは、日本皮革産業連合会が主催する国内最大の革製品コンテストJapan Leather Award 2024[https://award.jlia.or.jp/]で「アーティスティックデザイン賞」を受賞。
審査委員長はこうコメントしている。
もったいないエコ精神(端切れ使用)と海外からのインバウンド需要、加えて、か弱くなった子供たちに「もっと勇ましくあれ」という親の願い
これらが集まり誕生したのがこの甲冑ランドセルだろう
時代は常に流れている。この作品は気を衒ったデザインでは決してなく、社会的な、自然な流れが造形に見受けられる。軽く機能的で静かなデザインが増えたランドセル市場を活気付かせる魅力がある
公式オンラインショップにて販売開始
「赤色小札黄銅鋲背嚢具足」は10月31日(木)より公式オンラインショップ[https://secure.murasekabanko.co.jp/products/detail/1257]で販売が開始された。
すべて受注生産で1つ1つ手作りとなるため、納期は約6か月ほどとなる。
サイズは高さ35cm、幅26cm、高さ23cmで重さは2,100g前後。
お値段は税込みで50万円で、興味のある人はまず問い合わせてみよう。
References: Japan Leather Award 2024「アーティスティックデザイン賞」受賞「赤色小札黄銅鋲背嚢具足」の販売を開始 | 株式会社村瀬鞄行のプレスリリース[https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000146641.html]