
その存在を感じるだけで癒され、心の支えとなる。それは人間にとっての動物だったり、犬にとってのぬいぐるみだったりするが、マナティにとっては丸太だったみたい。
アメリカ、テキサス州の水族館にいるマナティは、傷つかないようエッジを丸くそぎ落とした太くて短い木の丸太をいつも抱きかかえている。
マナティにとってこの丸太はとても大切なものであり、「感情サポート丸太」でもあるわけなんだ。ぷっくらした体の短い手で、ムギュっと丸太を抱きしめてる姿はとてもかわいいね。
丸太をムギュっと抱きしめて泳ぐマナティ
テキサス州にあるダラス世界水族館(The Dallas World Aquarium)で飼育されているアメリカマナティには、大切なお友達がいる。
それは同じマナティでもなく、別の動物でもなく、木材をカットして角を丸くした丸太である。
いわば感情サポート動物ならぬ、感情サポート丸太だ。
マナティは水槽を泳ぐときにはいつでもギュっと丸太を抱きしめている。
短いお手手を上手に使い、放さぬように抱きかかえている姿こそ、我々にとっての感情サポートアニマル的存在となるんじゃない?
アメリカマナティは、河川の下流や、河口、沿岸などに生息する海牛目の水生哺乳類の哺乳類だ。主に淡水域で過ごすことが多い。
全長2.5~4m、体重は200~600kgに達し、丸みを帯びた体形と平らな尾が特徴。草食性で海藻、アマモ(甘藻)、マングローブの葉を主食とする。
1日の大半を食事と休息に費やし、妊娠期間は約12~14か月で、通常1頭の子供を産む。
生息地の破壊やボートとの衝突などにより、IUCNでは近危急種(NT)に分類されている。
「海の巨人」とも呼ばれるその体型は温和な性格と相まって人気が高い。日本の水族館にもマナティを見ることができるので、会いに行こう!