
どこにでも巣をつくり、卵を産むことで有名な鳩だが、自分が温めるスペースが確保できればOKで、そんな雑な巣の中でもしっかり卵を孵すことができてしまうのだから本当にすごい。
ブラジルで、久々に通勤用のバイクに乗ろうとした女性は驚いた。
しかもすでに鳩は卵を産んでおり、抱卵中ときたものだ。
バイクに乗ろうとしたらすでに鳩が乗っていた
ブラジルのライター、アリネ・マニャーニさんは、体調不良のため1週間バイクを使わず、リモートワークをしていた。
回復後、会社に向かおうとヘルメットとバッグを手にしたアリネさんは、自分のバイクを見て驚いた。バイクは既に別の住人によって使用されていたのだ。
その住人とは、どこにでも雑な巣をつくることでおなじみの鳩である。
すでに卵を産み温め中、さあ、どうする?
鳩はアリネさんが近づいてきても飛び立とうとはしなかった。その代わり、すこし場所を移動して「わかるだろ、察しろよ」といった感じである物を見せた。
なんとこのキジバトは既に卵を産んでおり、ここで絶賛抱卵中だったのである。
通常、野生の鳩は人間を警戒し、近づいていけば逃げる個体が多いが、この鳩が逃げないのにはわけがあったのだ。
アリネさんにこの事実を伝えるため、卵を見せたのかもしれない。
鳩にバイクを譲り、自分は別の手段で通勤することに
アリネさんは仕事に行く際、必ずこのバイクを使っていて、車などは持っていない。だが鳩と卵を動かすことをかわいそうに思った彼女は、卵が孵り、ヒナが巣立つまでの間、このバイクを鳩に貸すことを決意した。
その代わりに自分は、毎日ボーイフレンドの車で送ってもらうことにしたのだ。
キジバトの抱卵期間はおよそ14~16日間で、ヒナが巣立つまでの期間は約14~18日間と言われている。
というか鳩って一度巣にした場所を覚えていて、安全に子育てできることがわかると、また同じ場所で産卵することが多いんだけど、今回限りで済むかしら?
まあでも、アリネさんには送り迎えしてくれるボーイフレンドがいるから大丈夫だろう。
キジバトは年に数回繁殖を行うことがあり、繁殖シーズンは北半球では主に春から夏(3月~9月頃)にかけてだ。
うちのベランダの前にある木の中で、毎年キジバトたちが巣をつくっているんだけど、今年もくるかな?本当に枝を数本重ねて、木の中に入れただけのざっくりした巣なんだよ。