
オーストラリア、タスマニア州でハイキングをしていた女性に、スタスタと近づいてきたのは野生のウォンバットの子供だ。
人間に対する警戒心がないウォンバット、何をするかと思えば、女性が持っていたハイキング用の杖にお尻をスリスリと押し当ててきたのだ!
これには女性もびっくりしながらもうれしそうだ。
ウォンバットの子が杖にお尻をスリスリと押し付ける
タスマニアの自然をハイキングをしながら楽しんでいた女性は、ウォンバットとの出会いで、この度がより思い出に深いものとなった。
スタスタと女性のそばにやってきたウォンバットの子は、女性の持っているハイキング用の杖にロックオン。
杖にお尻を押し当て、スリスリと動かし始めたのだ。
まるでダンスを踊っているようなその愛くるしい動きに女性は大喜びしながらも、しっかりと杖を持ってウォンバットが転ばないよう配慮した。
ひとしきりお尻を押し付けた後、ウォンバットは「じゃあな」と言ったかどうかはわからないが、何事もなかったように去っていった。
ウォンバットのお尻は様々な役割を持っている
カラパイアの読者にはおなじみのウォンバットは、オーストラリアに生息する有袋類で、巣穴を掘って暮らしている。
ころんとした体型と短い足で、ぱやぱやと歩く姿はとてもかわいいが、彼らのお尻には様々な役割があることがわかっている。
ウォンバットのお尻は、厚い軟骨と脂肪で覆われている一方で神経の数は少ないという。つまり多少の衝撃では痛みを感じにくいため、丈夫で分厚い盾のように防御や攻撃に使われることもある。
敵に襲われたときは、巣穴の入り口でお尻を使ってふさぎ、捕食者の侵入を阻止したり、敵が無理に巣に侵入しようとすると、お尻を使って押しつぶすような動きで撃退することもある。
また、ウォンバットは前足で土を掘って巣穴を作るのだが、巣穴の天井を押し固めるときには硬いお尻でしっかり固めて頑丈な巣をつくるそうだ。
更にウォンバットは縄張りを持つ動物で、他のウォンバットに対して「ここは俺の場所だ」と知らせるために、お尻のニオイを使ってマーキングをすることもある。
ウォンバットが杖にお尻を押し付けていた理由
ウォンバットのハイスペックなお尻の特性を考慮すると、女性の杖にお尻を押し当てた理由はいくつか考えられる。
もしくはこの中の複数の理由が絡んでいるのかもしれないし、他に理由がある可能性もある。
いずれにせよ、ウォンバットにお尻をすりすりされる動画を見ると、幸せな気分になれるのは確かだ。
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