
アメリカのフロリダ州で、浅瀬に迷い込んでもがいているマンボウが発見された。
地元の保安官たちが救出を試みた結果、マンボウは無事に浅瀬から脱出。
浅瀬にハマって動けなくなったマンボウを発見
このマンボウが発見されたのは、オーランドから北東に約80kmの、ボルシア郡の大西洋岸にあるビーチである。
2025年2月3日、午後3時ごろ、現場に駆けつけたボルシア郡保安官事務所の面々は、マンボウが浅瀬に横たわっているのを見て途方に暮れた。
このマンボウはまだ子供のようで、そこまで巨体というわけではなかったが、それでも人間が簡単に移動させられるようなサイズではない。
この時間帯は引き潮で、マンボウはかろうじて身体が海水に浸かっている状態。半身は既に水面に出てしまっており、このままでは命の危険がある。
そこでリック・アーカート保安官代理がズボンの裾をまくり上げ、自ら海に入ってマンボウの救出を試みることに。
最後はロープを使って救出に成功
以下はアーカート保安官代理のボディカムの映像だ。彼はマンボウのヒレを掴んで、何とか浅瀬からその身体を引っ張り出そうとする。
だがマンボウは頭を浅い方に向けていて、保安官代理が力を込めて引っ張っても、なかなかうまくいかないようだ。
下側のひれで漕いで前に進もうとしているよ。触った感じは想像以上にぬるぬるしている。
四苦八苦しながらヒレを引っ張る保安官代理。だがマンボウの身体は動かない。
そして仲間たちの力を借りて思い切り引っ張ると、マンボウはゆっくりと少し深い方へ移動し、頭を沖の方へ向けた。
そこで保安官代理がロープを外し、渾身の力で深い方へと押しやると、マンボウは無事に自分の力で沖合へと泳ぎ去って行ったのだった。
ヤツはまだ元気で生きているよ。ここで何をしているのかまったくわからないけどね。通常はマンボウはもっと沖合で過ごすのが好きなんだ。まるでルンバを見ているみたいだよ
マンボウを見送りながら、保安官代理はこのように話していた。
後日「このマンボウを見た!」との目撃談も
この様子をネットで見た視聴者からは、アーカート保安官代理に感謝する声がたくさん寄せられている。
- よくやった!
- 彼に特別ボーナスを支給してほしい
- 突っ立ってるだけのパートナーは何をしているんだ? 手伝えばいいのに
- 2月9日にこのマンボウを見たよ! すごく幸せそうで健康に見えた。彼を助けてくれた保安官代理に感謝だよ
- この人が大好き。「左に行くなよ」って、マンボウに話しかけて落ち着かせようとしているの。そして最後に泳ぎ去っていく時には手を振っていた。
ありがとう!- 最高にクールな海の生き物だね
マンボウは実はフグの仲間で、最大で体長が3~4mにもなる巨大な魚である。だがあまり泳ぎが上手ではなく、海面近く出横になり、「日光浴」をしながらお昼寝をしている様子がよく見られる。
もしかすると今回のマンボウも、横になってうとうとしているうちに引き潮になってしまい、浅瀬に取り残されてしまったのかもしれないね。
保安官代理の尽力で、無事に海に戻れたようで本当に良かった良かった。
References: VIDEO: Massive and strange fish stranded along Florida coast. What is Mola Mola fish?[https://www.fox9.com/news/video-strange-fish-mola-mola-pulled-from-water-off-florida-volusia-county-beach]