福島県の警察学校で、卒業を間近に控えた警察官の卵たちを対象に、メイクアップのテクニックを教える「身だしなみ講座」が開催された。
これから警察官として社会に出る学生たちに、社会人のたしなみとしてお化粧をマスターしてもらおう、というコンセプトだったのだが。
ちょっとだけ普通のメイク講座と違っていたのは、受講者に男子学生が多く含まれていたことだ。その様子が海外でも報じられて話題となっていた。
メイクアップを学ぶ警察官の卵たち
この講座を受けたのは、3月に卒業を控えた福島県警察学校の初任科長期課程の学生60名だ。
2025年1月27日、学生たちはちょっと緊張した面持ちで、講座が開かれる教室に集まって来た。
講師を務めるのは、資生堂ジャパンで北海道・東北エリアの社会活動を担当している伊藤真由美さん。
学生たちは鏡を前に、お肌の保湿や下地の塗り方といったベースメイクから、ファンデーションの塗り方、眉毛の整え方、果てはヘアスタイリングまで、身だしなみを整えるテクニックを伝授されていく。
初めての化粧に男子学生は悪戦苦闘
女子学生はともかく、男子学生の大半がメイクは初体験。そもそも基本的な用語すらわからない状態からスタートして、慣れない手つきでパフやアイブロウペンシルで自分の顔と格闘する。
同警察学校の杉浦剛史副校長は、この講座を開催した目的について、次のように語っている。
社会人として、また警察官としてですね、端正な身だしなみ。これを心がけてもらいたいということを目的に行いました
講師の伊藤さんは、「警察官の役割を果たす上で欠かせない、清潔感や親しみやすさ」を身につけてもらいたいとのこと。ポイントは「派手過ぎないこと」なんだそうだ。
受講した女子学生の蛭田さんは、友人と出かけるときはメイクをするそうだが、今回の講座はどうだったろうか。
(警察官として)相手に良い印象を与えられるような化粧をしていくことが大事だなと思いました
また、男子学生の桑原悠成さんは、こんな感想を語ってくれた。
メイクをしたことはなかったです。警察官は市民からけっこう見られる職業なので、自分の身だしなみをしっかり整えて、これからの仕事に生かしていきたいと思います
こちらは桑原さんのビフォーアフター。印象はどう変わっただろうか。
男子学生がメイクを習う様子が海外でも話題に
このニュースは海外でも報道され、さまざまな反応が寄せられていた。
- 最初は犯人を捕まえるために、女装するためのメイクを教わっているのかと思った
- これで犯人を捕まえるために、お白粉を投げつけることができるな
- 男性も女性もメイクアップ講座を受けるのは良い考えじゃない?
- いろんなスキルを身につけるのは悪いことじゃないけど、これが人事評価の基準にならないようにしてほしいね
- 神様、僕たちは異世界を垣間見てしまったようだ
- 別にアイシャドウとか塗りたくってケバいメイクをしているわけじゃない。ほんの少し眉毛を整えたり、リップクリームを塗ったりしてるだけじゃん。見栄えの良い警察官に見えるよ
なお、男子学生も含めた「身だしなみ教室」は、山口県の警察学校でも実施されたそうだ。
フェイスパックを初体験したこの男子学生は「気持ち良いです…」とうっとり。
今の時代、美容男子という言葉もあるくらいだ。なんなら女性よりもお肌のケアに力をいれている男性も多いと聞く。
Mattほど突き抜けちゃう人は少数派だろうが、清潔感は大事だし、きめ細やかなお肌の方が気分も良いよね。
匿名処理班・男性陣のみんなは、スキンケアとかメイクとかをどの程度やっているんだろうか。
References: In Japan, Police Academy Introduces Makeup Training For Male Cadets[https://www.news18.com/viral/in-japan-police-academy-introduces-makeup-training-for-male-cadets-aa-9239259.html]
本記事は、海外で公開された情報の中から重要なポイントを抽出し、日本の読者向けに編集したものです。











