覚醒しちゃったのか?暴走モードに突入か?イベントに参加した人型ロボットが、群衆に攻撃するような映像がSNSで拡散。人々の間に懸念が広がっている。
先月9日、中国のイベント会場で、人間に握手を求められたロボットがいきなり群衆に突進してゆく様子が目撃された。
思いがけない暴走を始めたとされるのは、地元で人気の自律型ヒューマノイドロボット「H1」で、身長180cmもある。
メーカーのUnitree社がまもなく「事故」と発表したが、当時のロボットの攻撃めいた不審な動きはまるで自我が芽生えたかの如く、すぐに自動停止するでもなく、警備員と監督者に引き戻されるまで続いたという。
ヒューマノイドロボットが暴走モードに突入
中国・天津市で今年2月9日に開催されたお祭りでのことだ。
この日、H1たちは春節を盛り上げる未来的な出し物の1つとして、赤いベストのような伝統衣装でおめかしして、華麗な踊りなどを披露していたもよう。
ところがそこで思わぬ事件が起きた。
1体のH1が、お祭りを楽しむ群衆のほうに近づいてゆく
その先にはフェンスの向こうから手を伸ばす人々が。
どうやらH1は握手を求める人々に気づき、それに応じるつもりのようだ。
が、次の瞬間。ほほえましいはずの事態が一変!
そのロボットがだしぬけに暴走したような激しさを見せたのだ。
映像が粗いのと人に遮られてわかりにくいが、まるでフェンスに突進、さらに腕を大きく動かしているようにも見える。
まもなく警備員らに抑えられ停止
いったい何が起きたのか?周囲としても想定外の出来事だったのだろう。
問題のロボットは、まもなく警備員ら数名に抑えられ、管理者らしき人物に引き戻されると、フェンスから離れたところに立たされた。もともとはそこが所定の位置だったようだ。
その後は何事もなかったように立ってるが、停止したのかな?
この騒動の中、右奥からやじうまのように歩み寄ってきて立ち止まった別のH1も、「ドウシチャッタンダヨ?」って感じの視線を送ってきているようだ。
メーカーUnitree社が「事故」と説明
この事件について、中国の開発メーカーUnitree社は「ソフトウェアの設定ミスか、センサーの誤作動の可能性が高い」と説明。今後は再発しないよう、対策を講じると説明した。
だが動画に衝撃を受けたSNSユーザーからは依然として「10年後にはこうなる?」、「ついに覚醒したか」、「ガチなSFホラー」といったロボットへの不安や恐怖を反映する声が寄せられている。
最先端の自律型ヒューマノイド、Unitree H1
いろんな意味で注目の的となったUnitree社のH1。
同社のロボットタイプG1などはカラパイアでも過去に取り上げてるが、H1は以下のようなスペックの最先端の自律型ヒューマノイドだ。
高さ:180cm
重量:47kg
移動速度:最大3.3m/s(時速約12km)
バッテリー容量:864Wh
価格:約1,350万円(90,000ドル)
二足歩行のほか、時速12kmでの移動や精密な動作を行うなど、数々の優れた機能をもつ。
とはいえ今回の事件では「安全性」という、実際の運用の上で重要な課題に焦点が当たることになった。
踊りの延長で突き進んだ結果?
まあなんだ。今回の動画だけでは事の真相はわからないが、前述した通りこのロボットたちはお祭りのために剣舞のような踊りもしっかり練習し、当日も披露していたそう。
なのでこの日も踊りの延長でフェンスに突き進んでいっちゃたとか?
でもひょっとしたら観客が出した手を見て「ワタシヤッパリ人気者!」と喜び勇んでいそいそと握手に向かったら、うっかりフェンスにつまづいてコケちゃった、ってだけかもしれない。
なおUnitree社の最近の動画によると、こっちのタイプG1はカンフーもできるそう。
いかがだろう?この軽やかでなめらかな動き。たとえ実戦できずとも見るだけでひるんじゃうよね。
References: Odditycentral[https://www.odditycentral.com/news/humanoid-robot-appears-to-attack-crowd-at-popular-chinese-festival.html]
本記事は、海外の記事を基に、日本の読者向けに独自の視点で情報を再整理・編集しています。











