
中国の寺院にはリアル招き猫がいると話題となっている。参拝者が手を差し出すと、自らの肉球を差し出し、タッチすることで祝福を祈ってくれるのだ。
首にはいかにも徳の高そうな位を表すかのようなゴールドのチェーンの首輪がまかれており、実際この猫と手を合わせることでご利益があった参拝者もいたそうで、噂が噂を呼び、連日寺院に参拝客が押し寄せているという。
参拝客と手を合わせ、祝福を祈る招き猫
この寺院は江蘇省蘇州市にある西園寺だ。猫は訪れる参拝客が手を差し出すと、その手に肉球を合わせてくれる。
この姿が中国のSNSに投稿されると、瞬く間に話題となり、寺院の参拝客は急増したそうだ。
差し出される手に、次から次へとタッチしていく猫。
近所に住んでいる住人の飼い猫だった
だが実はこの猫、寺院が飼っている猫ではない。西園寺の近くに住んでいる飼い主が、連れてきているのだという。
猫はアメリカンショートヘアのミックスだそうで、名前は糖豆(タンドウ)、4歳だという。
タンドウは耳ダニの薬を塗っており、それがべたべたするので日光浴をさせるため、天気の良い日には西園寺に連れて来ているのだそうだ。
人なつこいタンドウはこの寺の人気者となり、いつしか手を差し出されるとタッチをするようになったという。
このことがSNSで話題となると、西園寺に参拝客が多く訪れるようになった。
参拝客はタンドウの姿を見つけると、次から次へと手を差し出していく。タンドウはそれに応じるかのように、1人1人肉球でタッチしてくれるんだ。
寺にとってタンドウは、人を招く「招き猫」となり、参拝客にとってタンドウは、福を招く「招き猫」となったようだ。
もちろんタンドウにも良いことがある。映像を見ると、飼い主と思われる人物から、ご褒美として、ちゅーる的なものが与えられているようだ。
タンドウは、蘇州観光局の公式インスタグラムページでも特別に紹介された。もはや、蘇州の親善大使になった模様。
動画には「参拝客にハイタッチをし、みんなに祝福をもたらしてくれる西園寺の猫」とキャプションが付けられている。
この動画が投稿されるとユニークなコメントがあがった。
・まるでアイドルの握手会のようだ
・西園寺はタンドウにおいしい魚をご褒美にあげるべき
・まさにリアルな招き猫
・猫:あなたに富を!(ハイタッチ)、あなたにも富を!(ハイタッチ)
・ちょっと中国まで言ってくる。お布施はちゅーるでいいんだな?
タイでは、僧侶の説法を聞いているうちに悟りを開き、仏教の道を進んだ猫も存在したくらいだから、この猫もこれだけ徳を積んでいるとなると、やはり仏様に近い存在なのかもしれないな。
というか猫は仏教だけじゃなく、イスラム教やキリスト教にもしっかり関与しているから、全知全能の神なのかもしれないし、そうでもないのかもしれない。