
2024年1月、オーストラリアで暮らすクロエ・ヘイデンさんは、結婚式を挙げることになっていた。だが式の朝、花嫁の姿は結婚式場近くの納屋の前にあった。
実は前日の夜、彼女の家族が納屋の床下に隠れていた子猫を見つけたのだ。猫はまだとても小さくて怯えていた。
翌日に結婚式を控えていたにもかかわらず、クロエさんの関心は、自分の式よりも子猫へと完全に移ってしまった。
すっかり子猫に心を奪われてしまった彼女は、「結婚式の日に出会った子猫を全員家に連れて帰る」という、最高にハッピーエンドな目標を立てたのだが…。
結婚式の準備より子猫が気になって仕方がない花嫁
結婚式当日の朝。ヘアメイクや着替えの最中も、クロエさん(27)は子猫が気になって仕方がない。そしてとうとう、抜け出して子猫の様子を見に行くことに。
だが、子猫の姿はそこにはなかった。納屋だけでなく結婚式場の敷地中を探し回ったが、子猫はどこかへ行ってしまったのだ。
結婚式は滞りなく終わったが、クロエさんの心は晴れなかった。何回も何回も納屋を見に行き、餌を入れたボウルを子猫がいた場所に置いた。
だが一晩経っても餌は手つかずのままだった。クロエさんはこの時、真剣に神に祈ったという。
神様、くだらないお願いだとはわかっています。あなたはもっと歴史に名を遺す大きなストーリーを手掛けているのも知っています。
でも、野良の子猫たちを結婚式の日に家に連れて帰ることは、最高のおとぎ話の完璧な結末ではないでしょうか
そして奇跡は起こった!
祈り終えた彼女は、式場を後にする前に「もう一回だけ見に行こう」と考えた。結婚式を挙げたばかりの花嫁の願いを、どうやら神様は聞き届けてくれたようだ。
訪れた納屋で彼女が見たものは、置いておいた餌の前に座って、むさぼるように食べ続けている4匹の子猫たちの姿だったのだ!
クロエさんは自分の目が信じられなかった。そして一気に幸せな気分でいっぱいになった。これは運命に違いない。
念のため、母猫が近くにいないか探しまわった。そして式場のオーナーにも話を聞いてみた。オーナーは式場の敷地内で、母猫らしき姿を見かけたことはないと語った。
そこで彼女は、子猫を4匹全員を家に連れて帰ることにした。食事に夢中になっていた子猫たちは、クロエさんが抱き上げても逃げようとはしなかった。
新郎のディランさんは実は猫アレルギー持ちだったが、子猫たちを大歓迎してくれたそう。進んで子猫たちの入ったケージを運び、結婚早々、一気に4匹の子猫たちの「パパ」になることを受け入れてくれた。
結婚式の日、私はいろいろなことを楽しみにしていました。でもまさか、4匹の毛玉たちを本当に家族に迎えることができるとは、なんて幸運なのでしょう!
クロエさんは子猫たちに、それぞれウールブルック[https://woolbrookhomestead.com/](結婚式場の名前)、フレイヤ(北欧神話の女神の名前。結婚式に子猫を贈る北欧の風習から)、リロ、スティッチという名前をつけた。
その後、リロとスティッチは彼女の両親に引き取られ、ウールブルックとフレイヤの2匹が新婚家庭で暮らすことに。
我が家にはいたるところに小さな足跡が散らばっていて、私の心は本当に満たされています
出会いから1年以上過ぎた現在、子猫たちは先住犬のベアトリックスとも仲良く楽しく、幸せに暮らしているそうだ。
ちなみにクロエさん、Netflixの『ハートブレイク・ハイ』のクイニ・ギャラガー=ジョーンズ役でブレイクした女優さんであり、作家でもある。
Instagram[https://www.instagram.com/chloeshayden/]やYoutubeチャンネル[https://www.youtube.com/c/chloehaydens]、TikTok[https://www.tiktok.com/@chloeshayden]など、SNSの合計フォロワー数が100万人を超えるインフルエンサーでもあり、幼少期に自閉スペクトラム症と診断され、22歳でADHDと診断されたことから、自伝と同じ発達障がいを持つ人を励ますために書いた本「Different, Not Less book」も人気だ。