
ここはカラパイア名物の生物処理班の出番なのかもしれない。ワニの聖地であり、野生動物が多く存在することで知られているアメリカ、フロリダ州のトレイルカメラに謎の動物が写り込んだ。
画質が荒いのが更に特定を難しくしているのだが、夜間に撮影されたその画像には、黒っぽい体で長い尾を持ち、目がギンギンに光っている正体不明の動物が映っている。
南フロリダ野生生物保護協会の専門家たちも正体が特定できず、SNSで写真を投稿し、情報提供を呼び掛けた。
トレイルカメラが捉えた謎の動物
2025年3月14日、南フロリダ野生生物保護協会[https://www.southfloridawild.org/]は、1枚の写真をFacebookに投稿した。
この写真は、フロリダ州南西部の公有地に設置されたトレイルカメラ(野生動物を観察するために設置されたカメラ)によって撮影されたものだ。
保護協会はコメントと共に、謎めいた動物が1匹写った写真を投稿した。
友人がこの写真を送ってきた。おおよその検討はついているのだが、確信が持てないので、皆さんの意見も聞いてみたい(南フロリダ野生生物保護協会)
投稿された写真には、夜間撮影の暗視カメラに映し出された四本足の動物が写っている。長い尾、暗い毛並み、そして光る目、見れば見るほど混乱する。
ヒョウ?野良猫?他のネコ科?様々な意見が集まる
この投稿には200件以上のコメントが寄せられ、多くの人がこの動物の正体を推測した。
・これは普通の野良猫なんじゃないの?
・フロリダパンサー(フロリダピューマ)か?
・ボブキャット(オオヤマネコ)じゃない?
・小型のオオヤマネコの一種では?
一方、南フロリダ野生生物保護協会はこうコメントしており、野良猫の可能性は低いとしている。
確かに野良猫の可能性は考えた。だがこの写真が撮影された公有地には、オオヤマネコ(ボブキャット)やフロリダパンサーも多く生息しているため、野良猫がこのエリアで生き延びるのは難しいはずだ
長年、南西フロリダの自然の中を観察しているが、この地で野良猫を見かけたことはないし、足跡を発見したこともない(南フロリダ野生生物保護協会)
また、協会の専門家も「この動物は、それらのいずれかの種に関係している可能性があるが、どの種とも完全には一致しない」と述べている。
フロリダパンサーは、フロリダ州に生息する絶滅危惧種の一種で、ピューマの亜種である。パンサーという名前が付いているが、ヒョウではない。
ボブキャットは、カナダ南部からアメリカ、メキシコ北東部の森林・草原・半砂漠地帯に生息ししており、グレーから茶色の毛色と髭、黒い飾り毛の付いた耳を持ち、中型のオオヤマネコのような外観を持つ。
現在12種類の亜種が確認されている。
さらなる調査で正体解明なるか
画像が1枚だけだし、画質が荒く、カメラのアングルや夜間撮影の影響で、動物の本来のサイズが分かりにくくなっていることも、判定を難しくしている要因だろう。
鼻先もわかりづらいため、本当にネコ科なのかどうかも怪しいところだ。イヌ科の可能性だってゼロではないのだ。
南フロリダ野生生物保護協会では、さらなる調査のために引き続きこのエリアを監視する予定だ。日中に、より鮮明な映像が撮影できれば、正体を特定できるかもしれない。
で、カラパイアの生物処理班のおともだち、この動物は何だと思う?というかこの画像だけで判別できたらそれはそれですごいことだと思うけど。
References: Facebook[https://www.facebook.com/southfloridawild/posts/pfbid02ShvKd9t1axKAxsVXcET3CBBAFHvKYjuU3LAvH4mFQfwx5TKwXbDGroYDUUZgg3A5l]
本記事は、海外の記事を参考にし、日本の読者向けに独自の考察を加えて再構成しています。