
83歳のおじいさんには毎朝のルーティンがある。孫娘の家で飼っている犬のブーを預かるために迎えに行くことだ。
ブーは日中おじいさんの家で過ごし、孫娘が仕事を終える時間になるとおじいさんは再びブーを孫娘の家に連れて行く。
おじいさんはブーのことが大好きで、日中一人で留守番させるのはかわいそうだからと、自らこの役割をかってでたのだ。ブーもおじいさんのことが大好きで、車のドアを開けると飛び乗ってくる。
平日の朝、犬を迎えに行くおじいさんのルーティン
イギリスに住むアビゲイル・クロフツさんのスマホには、平日の朝には欠かさず玄関のドアベルカメラから通知が届く。
それは、アビゲイルさんの祖父であるマイケルさん(83歳)が、自宅の玄関に近づいていることを知らせるものだ。
おじいさんは、アビゲイルさんの家で飼っている愛犬「ブー」(Boo)を迎えに来ているのだ。
ブーは約10年前、アビゲイルさんが当時2歳だった娘(マイケルさんにとってはひ孫にあたる)のために迎え入れた犬だ。
それ以来、祖父母はブーの面倒を見続けてきた。
特にマイケルさんは、アビゲイルさんが仕事で家を空ける間、必ずブーを迎えに来て、一緒に過ごしているのだ。
玄関カメラには、おじいさんがブーを迎えに来る様子が記録されている。
おじいさんと犬の間に芽生えた絆
アビゲイルさんは「ブーは少し怠け者なところもあるけれど、散歩は大好きで、特に祖父母と一緒にいるのが大好きなんです」と話す。
「私が仕事の時、旅行に行くときは、ずっと祖父母が助けてくれました。私が20代後半のころは、娘とブーを連れて祖父母の家に泊まることもありました」
そんな関係性から、マイケルさんはブーに対して我が子同様愛情を注ぐようになった。
クロフツさんは「雨の日も風の日も変わらず迎えに来てくれる祖父に感謝」とコメントを添え、ドアベルカメラが記録したこの微笑ましい映像をTikTokに投稿した。
この動画を見た人々は、「本当に素敵な関係」「おじいさんのやさしさが伝わってくる」と感動し、多くの「いいね」とコメントが寄せられた。
83歳でも車に乗って愛犬を迎えに行くとことができるということは、心も体も健康なのだろう。それはもしかしたら犬のブーのおかげでもあるかもしれない。
犬がいることでいつもより動くようになるし、気も配らなきゃならない。そしてなにより愛情をそれ以上の愛情で返してくれる。
ミシガン大学の研究によるとペットを5年以上飼っている65歳以上の人は、飼っていない同年代の人に比べて、認知機能が低下しづらいことがわかったという。
ブーは現在10歳、おじいさんは83歳。この関係ができるだけ長く続くといいね。