
コロンビアのボゴタにあるショッピングモールに、可愛い警備員がいると話題になっている。
彼は「民間警備」と書かれたユニフォームを身につけた3歳の子犬、ジョーダン・イグナシオくん、通称「セラドッグ」である。
セラドッグとは、コロンビアで警備員を意味する言葉に英語のドッグをつけたもの。街の人には「守護天使」と呼ばれて愛されている。
SNSから世界の人気者になった警備犬
2025年1月、南米コロンビアの首都ボゴタで暮らすイボンヌ・ラ・クレスパさんは、自宅近くのショッピングモールの前で、「民間警備」と書かれた制服を着ている小さな犬を見かけた。
今日は私が今日見た世界で最もかわいらしいものを皆さんと共有したいと思います
こんなキャプションと共にXに投稿された画像には、確かに人間の警備員とおそろいのユニフォームを着たわんこの姿が。
この投稿を目にした人々からは、「可愛い!」「守護天使だ!」との声が殺到。ネット上で拡散されると、「自分も見た!」という声もたくさん寄せられ、あっという間にセラドッグは世界中の人気者に。
- 今日行ってみたけどいなかった。巡回中だったのかな
- 彼はこれ以外にもたくさんのユニフォームを持っているんだよね。毎日通るたびに会うんだけど、本当に優しい子だよ
- セラドッグに会いにコロンビアまで行きたい!
- 彼を主役にしたアニメを作ってほしいな
- この子はすっかり有名になっちゃったから、今度は彼のボディガードが必要だと思う
- うちの犬にこの制服を着せたいんだけど、通販してもらえないかしら
- 警備員の姿を見て安心するなんて初めてだ!
飼い主のデザイナー手作りのユニフォーム
この犬は地元のデザイナー、ヘスス・ビジャミザールさんの飼い犬で、名前はジョーダン・イグナシオという。
生後2カ月半でヘススさんに引き取られたジョーダンは、以来彼女の人生をすっかり変えてしまったんだそうだ。
ヘススさんは日中もジョーダンが寂しがらずに済むように、毎日職場に一緒に連れて通うようになった。
ヘススさんの仕事中は、ジョーダンは外に出て舗道で日向ぼっこをしたりしてのんびり過ごしていたという。
だがある日、通りすがりの人がジョーダンを野良犬と思ったのか、連れ去ろうとする事件が起こった。
そこでヘススさんはジョーダンのために、一目で飼い犬とわかるような服を作ってやることにした。
任務に励むジョーダン。休憩中は、ヘススさんの仕事場でお昼寝することも。
泥棒を追いかけて街の「守護天使」に
ある時、ショッピングモールに泥棒が入ったことがあった。泥棒を捕まえようとする警備員に混じって、ジョーダンもこの捕り物に参戦。
そしてまるで「出ていけ!」と言わんばかりに、泥棒に向かって吠え立てたんだとか。
以来ジョーダンはモールの警備員たちをはじめ、近所の人たちを守る「地域の守護天使」として、愛される警備犬としてのポジションを確立した。
もう野良犬に間違われることはない。警備員の「同僚」ともすっかり仲良しだ。
ショッピングモールの前で、今日も任務に就くセラドッグ。怪しいやつは絶対に中に入れないぞ!
ジョーダンが任務に就いているのはボゴタ市にあるPlaza Shoping 59というショッピングモールの前である。もし近くに行く機会があったら、ぜひセラドッグに会いに行ってみよう。