古き良き香港がまだあった!街の商店街で活躍する看板猫たち
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 猫は幸運を呼ぶ生き物だと言われている。招き猫ではないが、世界には猫が店番をしていたり、看板猫になっていたりする商店がけっこうある。

 香港の金融街セントラルに近い上環(ションワン)は、ビクトリア・ハーバーを北に臨む、ビジネスの中心街だ。「100万ドルの夜景」と呼ばれた地と言えば、ああ、あそこかと思う人も多いはず。

 近代的な高層ビルが立ち並ぶ中、昔ながらの商店街が並ぶエリアも存在する。その店先にいる猫たちを撮影した写真が、SNSで話題を呼んでいるので紹介しよう

街の看板猫たちに魅了された女性

 話題の写真を撮影したのは、香港出身のエリカさんという女性だ。ニューヨークで暮らした後、生まれ故郷の香港に戻って来た彼女は、1匹の猫と出会った。

 彼の名前は肥仔(フェイツァイ)。日本語だとぽっちゃりした子、とでもいうのだろうか。肥仔は町の人気者で、街のみんなに愛されており、いわばこのエリアのキングとでも言うべき存在だったそうだ。

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 肥仔との出会いが、エリカさんの眼を街の猫たちに向けさせた。気がつくとそこかしこの店で猫たちが寛いでいる。

 興味を引かれたエリカさんは、このエリアの猫たちの写真をスマホで撮影し始めたのだ。

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 上環は現在、中国資本の高層ビルがどんどん建設されているが、古くから商業の中心地でもあったため、老舗の商店もまだたくさん残っている。

 猫たちがいるのは、そんな古い商店の店先だ。

もちろん、最近開発された、キレイなビル街に猫はいない。

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猫たちの存在には意味があった

お店に動物がいるのは、衛生上問題があると思うかもしれませんが、実は彼らには役割があるんです。

干した魚介類はネズミにとって魅力的ですが、香港では珍味で、とても高価な品物です。だからネズミが集まるとお店にとっては大損害なので、猫にネズミを捕まえてもらっているんです。

ある店の主人が、箱に入って捨てられていた猫を見せに連れ帰ったら、ネズミが1匹も出なくなったなんて話もあるくらいです

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 エリカさんは猫たちを撮影しながら、店主たちともよい関係を築いてきた。

全体的に、地域とのつながりができたことが良かったです。私は本来内向的な人間なんですが、今ではお店のご主人たちと知り合いになり、猫のことでおしゃべりするようになりました

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迷い猫と飼い主の懸け橋になることも

 猫たちの写真をSNSで共有していくうちに、エリカさんは単に猫を見てもらうだけではない、実用的な価値が自分のアカウントにあることを発見した。

 猫に関する緊急事態が発生したときに、彼女のアカウントがその解決の窓口となったのだ。

行方不明の猫の写真を送って来る人が時々いるんです。そしてその辺をうろついている猫がいて、どこかのお店の猫のように見えたら、写真を撮って送ってくれる人もいます。

それで私のSNSで、情報の共有ができるようになってきました。そのおかげで、猫の飼い主を見つけられたことも何度かあったんですよ

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 看板猫たちが活躍しているのは、香港に限ったことではない。日本にだって看板猫はいるし、アメリカのニューヨークで店番をしているボデガキャットたちも、やはりもともとはネズミ対策で飼われていたものだ。

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 香港の猫たちとかかわることで、エリカさんの生活には多くの変化が起こったという。

この経験を通して私が得た最も貴重なものは、コミュニテイーへの意識だと言えるでしょうね

 香港を訪れる機会がったら、ぜひ商店街の猫たちに会いに行ってみてほしい。

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References: Feline good — Traditionally adopted to keep away rats from expensive produce, the feline guardians have become part of the central neighbourhood’s fabric. Erica’s online series captures the local celebrities.[https://www.huckmag.com/article/shop-cats-sheung-wan-hong-kong-sai-ying-pun-photographs]

本記事は、海外の記事を基に、日本の読者向けに重要なポイントを抽出し、独自の視点で編集したものです。

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