
家猫の中では最大級。「優しい巨人」の二つ名を持つゴージャスなメインクーンがまたやってくれた!
尻尾の長さが46.99cmという、「現存する世界一長い尻尾を持つ家猫」として、ギネス世界記録に認定されたのだ。
この記録は他の追随を許さない圧倒的なもの。本人、いや本猫も自分の尻尾の長さをしっかり自覚しているらしく、存分に見せつけてくれているんだ。
圧倒的な尻尾の長さを誇るメインクーン
新たに記録を塗り替えたのは、アメリカのミネソタ州マウンドに住む2歳のメインクーン、パグズリー・アダムズ氏だ。
飼い主のアマンダ・キャメロンさんによると、もともとパグズリーの尻尾の長さは、周囲の噂になるほどだった。
最初にアマンダさんが、パグズリーの尻尾の長さに気づいたのは、かかりつけの獣医師の「本当に長い尻尾だね」という一言だったそう。
そこで改めて眺めてみると、確かに長い。それも非常に長い! 獣医に測ってもらったところ、その長さはなんと46.99cmと判明した。
それで私は子供たちに話したんです。もちろん、彼らの最初の反応は、「尻尾の長い猫」というギネス世界記録のタイトルがあるかどうか調べることでした。
そしてなんと、その記録はあったんです。そして驚いたことに、パグズリーはその記録を破っていました
そこでアマンダさんたちは、ギネス世界記録に「世界一尻尾の長い現存する家猫」としてパグズリーを申請。2025年2月24日に正式に世界記録に登録された。
まだ2歳の記録保持者はイタズラ好きの賢い子
メインクーンはもともと身体の大きさは家猫の中でも最大級だ。通常は十分な成猫の大きさに達するまでに4~5年かかるという。
だがパグズリーは、生後2年で世界記録を達成してしまったのだ。彼は自分の長い尻尾を身体に巻きつけて、身体を温めるのに使っているんだとか。
パグズリーはキャットツリーに飛び乗ったり、姉妹のウィニーやダッチェス、兄弟のゴメスと追いかけっこをしたりしています。
他の猫たちも皆、パグズリーの尻尾の長さには気づいていて、踏まないように注意しています。
パグズリー自身も、自分の尻尾を意識していたと思いますが、今回ついに公式に認められることになりました
アマンダさんによるとパグズリーにはまだまだ子供っぽいところがあり、「食べる、おねだり、ボール遊び、寝る」という、非常に単純なルーティンで毎日を過ごしている。
また、とても頭の良い猫で、「お座り」などいくつかの芸をマスターしているんだそうだ。
小さなパグズリーはとても好奇心が旺盛で、冒険が大好きで、賢い子です。間違いなく家で一番のトラブルメーカーで、イタズラを考えることにかけては実にクリエイティブです
前述したとおり、まだ2歳と成長過程にあるパグズリーなら、これからさらに記録を伸ばしそうだとアマンダさんも期待している。
以前の記録保持者とその後
ちなみに以前、同じ家に住む猫同士で、それぞれに尻尾の長さと背の高さのギネス世界記録を所持していたシグナスとアークトゥルスは、2017年11月、自宅の火災で残念ながら虹の橋へと旅立っていてしまった。
だがその後、2匹の飼い主ウィリアム・パワーズ医師は、亡きシグナスの弟アルタイルと、アークトゥルスの弟のフェンリルを引き取った。
遺伝子のなせる業だろうか。この2匹は2022年に、それぞれの兄たちと同じ「現存する世界一尻尾の長い家猫(アルタイル:40.83cm)」と「現存する世界一背の高い家猫(フェンリル:47.83cm)」のギネス世界記録に登録された。
今回、アルタイルのタイトルはパグズリーに譲ることになったが、フェンリルの方はまだ記録を保持し続けているようだ。
また、亡きシグナスとアークトゥルスはそれぞれに「歴代で一番尻尾の長い家猫(44.66cm)」「歴代で一番背の高い家猫(48.4cm)」のタイトル保持者で、今もその名がギネス世界記録に刻まれているが、シグナスの記録はいずれパグズリーによって塗り替えられることになるだろう。
さらにちなみにアルタイルとパグズリーの記録の間に実は、もう1匹ラジャ・シムコという世界記録保持者のメインクーンがいたのだが、ラジャが記録保持者だったのはたったの3週間だったらしい。
記録は塗り替えられるためにあるもの、というのも真理だが、パグズリーを越える尻尾の長い猫がいずれは登場するのだろうか。
References: Guinnessworldrecords[https://www.guinnessworldrecords.com/news/2025/3/meet-mr-pugsley-addams-the-purrfect-cat-with-the-longest-tail-measuring-over-1-5-feet]
本記事は、海外の記事を基に、日本の読者向けに独自の視点で情報を再整理・編集しています。