オンリーオーストラリア。家に野生のエミューが現れ、プールで泳ぐ
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 こんな経験ができるのはオーストラリアならではだろう。西オーストラリア州の自宅で、雨どいの掃除を行っていたカラム・ジェイ・レイトンさんは、予期せぬ訪問者を目の当たりにする。

 2羽の野生のエミューが家の私道を歩いてきて、開いていた門を通り抜け、敷地内へと入ってきたのだ。

 エミューたちはこの家に興味津々で、一通り探索すると、プールを発見し、ひと泳ぎしはじめた。

 この貴重な体験をレイトンさんは動揺しながらも見守りつづけた。

自宅に現れた予期せぬ訪問者

 妻が仕事で出かけている間、西オーストラリア州ドーズビルにある自宅で雨どいを掃除していたカラム・ジェイ・レイトンさんさんは、開いていた門から敷地内に入ってきた訪問者に驚いた。

 なんと野生のエミューが2羽!

 驚きながらも様子を見守ると、エミューたちは物怖じすることなく敷地内を自由に歩き回り、やがて飼い犬の水入れから水を飲み始めた。

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 エミューは水を見つけると頻繁に補給する習性があるそうだが、ちょうどいいところに水を発見したね。

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怖いけど気になる!エミューたちから目が離せない

 エミューたちはとても穏やかで落ち着いた様子で、家の中を興味深く歩き回っていたという。

 最初は動揺していたレイトンさんだったが、エミューたちの行動を眺めるうちに、彼らに気持ちを奪われ、その姿に魅了されていた。

 ちょうど2024年12月に完成したばかりのプールに目を向けたエミューたちは、興味を示しながら近づいてきた。

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1羽のエミューがプールで泳ぎ始める!

 エミューたちがプールにやってくると、レイトンさんは彼らがプールに入るところを見てみたいという好奇心に駆られた。

 そしてその願いはかなう。レイトンさんの願い通り、1羽のエミューが水の中へ入っていったのだ。

 レイトンさんはプールサイドに設置した椅子に座り、その様子を観察し、映像に収めた。

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 レイトンさんは自分の望みが叶って大喜びだが、一緒にプールに入らなかったことをちょっとだけ後悔しているという。

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 レイトンさんはその後、再び家の仕事に戻ったものの、世界で2番目に大きい鳥たちとの出会いに感謝していた。

 「また来てくれたらいいな、本当に最高の体験でした」とレイトンさん。

 うん、なんとなくだけどこの2羽、レイトンさんの家を気に入っているようなので、そう遠くない日にまた会える気がするな。

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エミューとは?ダチョウとの違いは?

 エミューはオーストラリア固有の大型の鳥で、ダチョウに次いで世界で2番目に大きい鳥として知られている。

 成鳥の体高は1.5~2mに達し、体重は30~60kgほどある。飛ぶことはできないが、強靭な脚を使って時速50km近いスピードで走ることができ、広大な草原や森林を移動しながら生活している。

 主に植物の葉や果実、種子、時には昆虫なども食べる雑食性だ。

 繁殖期になると、卵を温めるのはオスの役目で、数週間もの間飲まず食わずで巣にとどまり続けるという珍しい習性を持つ。

 これに対して、アフリカ原産のダチョウはさらに体が大きく、体高は2.5mを超えることもある。また、ダチョウの脚はより太くて力強く、敵に対して強力なキックを繰り出すことができる点でも知られる。

 一方、エミューは比較的おとなしく、人間に対しても好奇心を示すことが多い。どちらも飛べない鳥だが、それぞれの環境に適応した独自の進化を遂げてきたようだ。

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