
ミーアキャットと名まえにキャット(猫)は入っているものの、実際にはネコ科ではなくマングース科の動物だが、実は猫ともちょっとした共通点があるようだ。
お腹を撫でられるとまるで猫がゴロゴロと喉をならすかのように、かわいらしい声で鳴くのだ。
猫のゴロゴロ音のようにミーアキャットの甘えたようなその鳴き声も、とても癒される響きである。ではその音声を聞いてみよう!
ナミビアの農場で暮らすミーアキャットの甘えた鳴き声がかわいい
アフリカ、ナミビアの郊外で暮らすルーベン・ランブレヒツさんは、家族で観光ガイドをつとめながら、農場を営み、保護された孤児の野生動物の世話をしている。
農場の広大な敷地には、ミーアキャットのほか、マングース、イボイノシシ、ヒヒなど、さまざまな動物が自由に暮らしている。
ルーベンさんのYouTubeチャンネルでは、そんな動物たちの日常がたっぷり紹介されており、中でもミーアキャットのミンキーは人気者だ。
人懐っこいミンキーはルーベンさんに抱っこされるのが大好きだ。
体を撫でられるのも大好きで、ルーベンさんが後ろ脚のつけねを撫でると、まるで猫がゴロゴロと喉をならすかのように、「グルグル、ピキピキ」と甘くかわいい声を出す。
ではどんな声で鳴いているのかを音声をオンにして聞いてみよう。
ミーアキャットは実はおしゃべり
ミーアキャットは実はとてもおしゃべりな動物でもある。オーストラリアのパース動物園によると、彼らは鳴き声を使い分けて仲間とコミュニケーションを取る。
例えば、今回の動画のような鳴き声は満ち足りた時だ。不機嫌なときは、「ガルルー」と唸るような声を出し、危険が迫ると犬が吠えるような声を出す。食べ物を探すときは「ヴルックヴルック」という独特な音を発する。
それぞれの音にちゃんと意味があり、群れでの役割分担や連携のカギになっている。
ネコ科じゃないのになぜミーアキャット?
「ミーアキャット」は名前に“キャット(cat)”がついているがネコ科ではなくマングースの仲間。見た目も行動も猫とはまったく別の動物だ。
じゃあ、なぜ名前に「キャット」が入っているのか。実はまだ正確にはわかっていないんだ。いくつかの説があるが、実はどれも決定的な証拠があるわけではない。
よく知られている説のひとつは、「meerkat」という言葉がもともとオランダ語でアフリカのサルの仲間「グエノン[https://en.wikipedia.org/wiki/Guenon]」を指していたもので、それがミーアキャットに誤って使われたというもの。
さらに、「kat(カット)」の発音が英語の「cat(キャット)」に似ていたため、英語で“cat”を含む名前として定着したとも言われている。
また別の説では、サンスクリット語の「markata(マルカタ)」という“サル”を意味する言葉が語源になったという説もあり、これはオランダ人が南アフリカでミーアキャットを見たときに、サルと見間違えたことが由来だとも考えられている。
動物の名前って、昔の人がつけた場合は不思議なことが起きていることがあるけど、それはそれで楽しもうじゃないか。