ディズニーランドは夢の国。アトラクションの数々はもちろん、宿泊や食事まで含めた「体験」が、非日常そのものを味わわせてくれる。
アメリカのカリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランドを訪れたファミリーが、オフィシャルホテルでプリンセスたちとの朝食体験を楽しんだ。
だが最後にレシートを確認したところ、ビックリするような高額の請求にお父さんはビックリ。思わず「コーヒーを吹くところだった」そうなんだ。
家族5人で1,000ドル？高額な請求にパパは唖然
2025年6月17日、Xユーザーの@jrockandrolltさんは、次のようなキャプションと共に、1枚のレシートの写真を投稿した。
子供たちと一緒にディズニーランドで「プリンセス・ブレックファースト」。危うくコーヒーを吹きそうになった
レシートに書かれている数字は、チップ込みでなんと937.65ドル（約13万5,000円）。家族5人で1食の食事がこの値段？と、パパは目を疑ってしまったようだ。
実はプリンセスたちと朝食を楽しめる企画だった
実は@jrockandrolltさんご一家が食したのは、ただの食事じゃない。
ディズニープリンセスたちに歓迎されながら朝食が楽しめちゃう、「Disney Princess Breakfast Adventures（ディズニー・プリンセス・ブレックファスト・アドベンチャー）」［https://disneyland.disney.go.com/dining/grand-californian-hotel/disney-princess-breakfast-adventures/］ という一種のアトラクションなのだ。
これはDisney’s Grand Californian Hotel & Spaのレストランで開催されているイベントで、豪華な朝食を楽しみながら、プリンセスたちと触れ合ったり、写真撮影ができたりするというもの。
食事中はプリンセスたちが各テーブルを回ったり、外のテラスなどで一緒に写真撮影をしてくれたりと、ディズニー好き、プリンセス好きな老若男女にとってはたまらないイベントなのである。
もちろん、豪華な朝食も楽しめる。コースの内容はこんな感じ。
前菜：
3段タワーの前菜が登場。ロブスター・ロールやベニエ（フレンチドーナツ）、コーンブレッドなど。各プリンセスにちなんだ前菜が並び、子供たちにも大人気。メイン：
子供はチキン・ミッキーワッフル・自家製マカロニ＆チーズ・ベーコンからチョイス。大人はショートリブの煮込みやトリュフ入りマカロニ＆チーズ、ターキーソーセージなど。デザート：
ケーキポップやマカロン、シャーベットなど、プリンセスをイメージしたデザートがテーブルへ。
実際の雰囲気は、こちらの動画を見てもらえるとわかりやすいと思う。笑顔でいっぱいのプリンセスたちが、子供たちに読み聞かせをしたり、剣を使ったポーズの指導をしてくれたりするみたい。
ちなみにお値段は大人・子供（3～9歳）にかかわらず一律1人142ドル（約2万円）に設定されている。
ネット上では様々な意見
@jrockandrolltさんの投稿はなんと数日で1,700万回以上閲覧され、大量のコメントが寄せられている。
- 朝食のために150ドルのチップか……
- 君にとっては多いかな（本人コメ）
- このチップだけで、ステキなホテルで10泊分の朝食が食べられるな
- 少なくともヨーロッパではナンセンスだ
- アメリカのチップ文化はクレージーだよ
- 子供が35人くらいいるのかい？
- 僕たちはたった5人家族だよ！（本人コメ）
- なんでそんなに驚いたの？
- 請求書を見るまでは、この半分くらいだと思ってたんだ
- 半分でも多過ぎる
- 予約時に値段はちゃんと知らせてるだろ。なら驚いたとしても自分の責任だよ
- 僕は予約もしなかったし、メニューも見なかったからね
- じゃあ奥さんに文句を言って
- 10年くらい前にこれやったよ。当時はここまで高くなかったけど、パッケージに含まれてたから似たようなもんだった。馬鹿げてるとは思ったけど、当時はそれなりに価値があったね
- 子供たちが楽しんでたから、やってよかったと思ってる。
でも僕が請求書を開いたとき、うちの子たちが新しい言葉をいくつか覚えたのは間違いないな- グランド・カリフォルニアンでは1人あたりの料金についてはかなり明確に説明されてるし、予約だって数か月前からじゃないと取れないよね。で、実際の体験はどうだった？ 急かされたりしなかった？ プリンセスたちとのやりとりは？
- 楽しかったよ。料理はたぶん10点中7点くらい。サービスは行き届いていて熱烈だったし、プリンセスたちはちゃんと訓練されたプロの女優で、子どもたちにもたっぷり時間をとってくれた。僕自身も楽しめたよ
- ごめんだけど、「子どもや孫の思い出のため」って理由で朝食に1000ドルも払うなんて、どんな状況でもありえない。どう考えても経済的に非合理だよ。うちの両親なんか、バスケットにサンドイッチ詰めて旅行して、休憩所のベンチでお昼食べてたもん
- 気持ちはわかるよ。でも同じようなもんで、コンサートにとんでもない金額を払う人もいるしね。もしかしたら、この朝食があの人たちにとっての“コンサート”だったのかも
- 料理に、というより体験にお金を払ってるってことかな。パリで親子3人で行ったときは、大人1人80ユーロ（約13,000円）、子どもは40ユーロ（約6,500円）ちょっとだったと思う。得られるものを考えたら妥当だったよ。2人目の子でもう一回やるかも
- このせいで、うちの娘はディズニーがまだコロナで閉鎖中だって信じてるよ
というわけで、ご本人は請求書の金額には目をむいたものの、この体験自体には満足しているようだ。
また、「高すぎる」「予約したのに金額を把握してなかったのはあり得ない」という多くの意見に対しては、彼は次のように反論していた。
僕の経済状況や判断力、それに親としての適性について色々言われてるけどさ、チポトレのマネージャーで結構稼いでるんだ。時給も最近23ドルに上がったし、この旅行のために新しいクレジットカードも作った。ちゃんとやれてるよ！
チポトレとは、アメリカにあるメキシコ料理のチェーン店「チポトレ・メキシカン・グリル［https://www.chipotle.com/］」のことだろう。どうやら彼はこのレストランのマネージャーをしているらしい。
夢の国での夢の朝食、ご予約はお早めに…
なお、このイベントはディズニー・グランド・カリフォルニアン・ホテル＆スパにあるナパ・ローズというレストランで開催されていた。
だが2025年6月現在、ナパ・ローズは改装中となっている。完了するまでは同ホテル内のトリリウム・ルームという宴会場で開催されるそうなので、申し込む際は要確認だ。
というわけで、この金額が高いと思うか妥当と思うかは人それぞれだし、子供たちにとってはきっと忘れられないステキな思い出になったに違いない。
それにプリンセスたちとの夢の時間を楽しむのは、子供たちの専売特許じゃない。大人の女性も、老夫婦も、世界中から訪れた年齢も性別もさまざまなゲストたちがこのイベントを満喫し、満面の笑顔で「夢の国」を後にしているのだ。
それにしても、この食事代のうちチップが150ドル（約22,000円）を占めていたりするあたり、やっぱりアメリカなんだな。
ちなみに大人気のイベントなので、けっこう先まで予約は埋まっているみたいだ。体験してみたい！という人は、なるべく早めに予約することをおすすめする。
References: $900 for breakfast? Cost of Disneyland meal divides internet: 'This is pure theft'［https://www.hindustantimes.com/trending/900-for-breakfast-cost-of-disneyland-meal-divides-internet-this-is-pure-theft-101750256186664.html］
本記事は、海外で公開された情報の中から重要なポイントを抽出し、日本の読者向けに編集したものです。
