脚が痛いかわいそうな私を演じ、おやつをもらうことに成功したタイハクオウムの作戦成功
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 飼い主の愛情を利用して、ちょっと得しようとする動物は意外といる。賢いことで知られているタイハクオウムならなおさらだ。

 もっとおやつが欲しかったのに、これ以上はダメと言われたスイートピーは頭をフル回転。どうしたらもらえるかを考えた。

 そして閃いた。

 脚をひきずり、痛々しく見せることで飼い主の気を引き、再びおやつをもらおうとしたのである。

おやつを断られたオウムが驚きの作戦を実行

 アメリカ・アイダホ州ボイシで暮らすウェンディ・オルブライトさん一家は4羽のオウムとインコと1匹の犬を飼っている。

 タイハクオウムのスイートピー(25歳・メス)もその愉快な仲間たちの一員だ。

 ある日のこと、おやつのおかわりを求めたスイートピーは、これ以上はダメだと断られてしまった。

 そこで彼女はある作戦に打って出た。足をひきずって怪我をしているふりをして、飼い主の同情を買おうとしたのだ。

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 その演技に騙された飼い主は、心配になってやさしく接し、おやつを与えたそうだがその5分後。

 脚が痛いはずのスイートピーはピョンピョンと平常運転で走り回っているではないか!しかもごきげんである。

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 家族はうっかり騙されてしまったわけだが、怪我をしていなくてほっとしたという。

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好奇心旺盛な白い鳥、タイハクオウム

 タイハクオウムはインドネシア原産で、真っ白な美しい羽と高い知能を持つことで知られている。

 体長はおよそ46 cm、体重は400~800 gほどで、最大の特徴は、感情が高ぶると、頭の白い冠羽(かんう)を広げることだ。

 とても人懐っこい性格をしており、飼い主との絆を大切にする一方で、寂しがり屋な一面も持つ。また鳴き声が大きいため、家庭で飼育する際は十分な配慮が必要だ。

 好奇心旺盛なため、いろいろなものを噛んだり壊したりする習性がある。

 寿命は飼育下で50年以上だが、なかには70年以上生きた記録もある長寿の鳥として知られている。

エネルギッシュで愛嬌たっぷりのスイートピー

 スイートピーは普段からエネルギッシュで、人やほかの動物に話しかける(大声で鳴く)のが大好き。番犬ならぬ番鳥の役目を果たしているという。

 仲良しの犬「コッパー」と一緒に、家の中でも外でも毎日冒険を楽しんでいる。

 好物はアーモンドとヒヨコ豆。さらに段ボール箱を細かく裂くのも大好きで、見つけたものにはすぐにくちばしを伸ばして“破壊活動”を始めるという。

 まさに“混沌の女王”とも言える存在だが、出会った誰にでも愛嬌たっぷりに接するため、近所では人気者になっているという。

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