道路脇の茂みにいた白い生き物は捨てられたフェレットだった。保護して家族に迎え入れる
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 アメリカ、テキサス州郊外で、車を運転中だった女性は、道路脇の茂みに白い小さな生き物がいるのを見つけ、引き返して近くに車を止めた。

 最初は猫かと思ったが、近づいてみると猫とは違うことがわかった。

なんと、それは白いフェレットだったのだ。

 明らかに場違いな存在だったフェレットを放っておけず、女性は車に乗せて自宅へ連れ帰った。

 動物病院でマイクロチップを確認したところ、チップは入っていたものの飼い主の情報は登録されていなかった。誰かに捨てられたのかもしれない。

 この物語は、偶然出会ったフェレットを家族に迎え入れるまでの心温まる記録である。

運転中にフェレットと運命の出会い

 テキサス州東部に住むケイラ・クラークさんが車を運転中、道路脇の茂みで見つけたその白いフェレットは、明らかにその場にはふさわしくない存在だった。

 気になって引き返して様子を見に行ったケイラだん。最初は猫かと思った明らかに形状が違う。イタチ?フェレット?と連想しながら近づいていくと、やはりそれは白いフェレットだった。

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 だがこんな場所にフィレットが1匹でいるのはおかしい。野生のフェレットはアメリカには存在せず、基本的にペットや繁殖用に飼われている個体のみだ。

 おそらくは迷子になったか、捨てられた可能性がある。このままこの場所で生きていくことはできない。

 ケイラさんはすぐにそのフェレットを保護し、車に乗せて家に連れ帰った。

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 家に連れ帰った当初は、新しい環境に警戒心を抱いていた様子だったが、家の中のにおいをひととおり嗅いだ後は落ち着いたようで、その日の夜、安心した様子で眠りについたという。

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飼い主探しに奔走するも現れず

 翌日、ケイラさんは飼い主を探すため、ポスターを作り、SNSで呼びかけ、地元の保護施設に連絡を取った。

 さらに動物病院に出向き、マイクロチップの確認も行った。チップは入っていたものの飼い主情報は登録されていなかった。

 結局この子の飼い主は現れず、捨てられた可能性が濃厚となった。

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フェレットを家族に迎え入れることを決意

 ケイラさんは、これまでフェレットを飼ってみたいと思ったことはあるが、犬や猫よりもお世話が大変で、しつけが難しいことも知っていた。

 だが今目の前にはひとりぼっちで困っているフェレットがいる。ケイラさんはこのフェレットに運命を感じ、迎え入れることを決意した。

 フェレットにはヌードルと名付け、家族に迎え入れたのだ。

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元保護犬とも良好な関係に

 ケイラさんの家には元保護犬のゴールデン・レトリバーのジュリアンがいる。最初は両者を引き合わせるのが心配だったというが杞憂に終わった。

 犬とフェレットという意外な組み合わせだが、2匹はすぐに親友になり、一緒に遊んだり寄り添って眠ったりしている。

 元々動物好きなケイラさん、フェレットに触れその魅力を知り、ヌードルの為にもう1匹フェレットを迎え入れる予定だという。

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フェレットとは?

 フェレットは、ヨーロッパケナガイタチ(Mustela putorius)もしくはステップケナガイタチ(Mustela eversmanni)を祖先として家畜化された動物で、紀元前からヨーロッパで飼育されてきた歴史がある。

 もともとはネズミやウサギの駆除、狩猟補助などの目的で飼われていたが、現在ではペットとして世界中で親しまれている。

 フェレットの体長はおおよそ30~50cm、体重は0.8~2kg程度で、細長い体と短い足が特徴。寿命は6~10年程度とされ、適切な飼育環境であれば比較的長生きする。

 また、フェレットにはセーブル、シルバー、シナモン、バタースコッチ、ブレイズなどさまざまな毛色がある。今回のヌードルのように、白っぽい体色で黒っぽい目をした個体もいる。

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フェレットの飼育について

フェレットは好奇心旺盛で活発な性格のため、毎日ケージの外での運動や遊びの時間が必要だ。ケージは広めで、2階建てやトンネル型のものが推奨される。

 脱走防止に十分注意し、家の中の危険な隙間やコードなどは事前に対策を取る必要がある。

 食事は主に高タンパク・高脂肪のフェレット専用フードを与え、常に新鮮な水を用意する。トイレのしつけは犬や猫ほど容易ではないが、トイレの場所を決めて根気強く教えることである程度は習慣づけることができるそうだ。

 フェレットのヌードルの様子はInstagramの専用アカウント「Noodle the Rescue Ferret」[https://www.instagram.com/noodle_therescue]で見ることができる。

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