
アメリカ・マサチューセッツ州で、屋外用温水浴槽(ホットタブ)に浸かっていた女性が、空から高速で落下する謎の物体を目撃し、その様子を動画に収めた。
物体は火がついているようにも見えたが、地面に衝突した気配はなく、音もたてずに視界から消えていったという。
地元当局にも報告はなく、正体はわからないままで、地域の関心を集めている。
野外浴槽から謎の物体が高速で落下してくるのを目撃
2025年6月25日(水曜日)の午後9時頃、マサチューセッツ州ペンブローク(ボストン近郊の町)に住むコリーン・マコーマックさんは、自宅のホットタブ(屋外用温水浴槽)でくつろいでいた。
ふと空を見上げると、奇妙な物体を発見した。
マコーマックさんはすぐにスマートフォンで、その様子を撮影した。
「逆さまのボトルのような、キャニスター(円筒形容器)のような形で、火がついているように見えました。それがすごい速さで落ちていったんです」と振り返る。
音もなく落下し、消えていく
もしドローンや飛行物であるなら、何らかの音を発するだろう。だが全く音がしなかったという。
「とても静かで、本当に音が聞こえなかったんです。だから余計に混乱しました。普段は何かが飛んでいれば音がするものなんですけど」と語った。
更に奇妙なのは、落下していたにもかかわらず地面に衝突したような音も気配もなく、視界から消えていったことだという。
当局も報告なし、物体の正体は謎のまま
米連邦航空局(FAA)は、その地域で落下物があったという報告はなかったと発表したものの、撮影された動画についてのコメントは得られなかった。
地元消防署にも確認されたが、空からの落下物についての通報は入っていないという。
ではこの物体はどこに消えたのだろう?
マコーマックさんは「上を見上げた瞬間、心臓がドキドキしました。
6月27日報道時点でも、他の目撃情報や公式な説明はなく、物体の正体は依然として謎のままである。
下には1か所、上には3か所、光を放っているのがわかるかと思うが、これはいったい何なんだろう?
ドローンのような、誰かが操縦しているようなものだとしたら落下することはないだろうが、宇宙ゴミなら確実に落下しているはずで、何らかの痕跡は残るはずだ。他に目撃者がいないというのも謎だ。
みんなは何だと思う?
飛行物体の正体が判明
追記:2025/07/04
この飛行物体の正体が判明した。
マサチューセッツ州に属するナンタケット島からボストンへ向かっていた、医療用のヘリコプター「メッドフライト」(N144NE)だったという。
メッドフライトは、アメリカで、重症患者や緊急を要する患者を病院間で迅速に移送する際に使用される、医療用ヘリコプター(飛行機)による救急搬送サービスだ。
このヘリコプターはは午後9時2分、ペンブロークの住宅地の上空約500mを飛行していたことが確認された。
詳細はまだ明らかになっていないが、事故がおきたわけではなさそうだ。
カメラの位置から遠ざかる方向に水平に飛んでいたヘリコプターは、遠近法による視覚のトリックによって、まるで空からまっすぐ落ちてくるように見えてしまった可能性が高いという。
また、炎のように見えたものは、遠くに飛び去っていくヘリコプターの点滅するライトだった。それが夜の暗さやカメラのピントの加減、距離のせいで、あたかも光る物体が空から落ちてくるように見えたようだ。