
東南アジア、フィリピンとベトナムなどには、バロットという孵化直前のアヒルの卵を加熱したゆで卵が屋台やレストランで売られている。
マレーシア、クアラルンプールに住む保険外交員のエリカさんは、2017年6月にベトナム料理店で茹でる前のバロットを購入した。
そしてふと考えた。「この卵、孵化したりするのだろうか?」
【手作りインキュベーターでバロットを孵化させる試み】
ベトナム料理屋で購入したバロット用の卵持ち帰ったエリカさん。
そのまま茹でて食べることをやめ、発泡スチロールと発熱ランプで即席卵あたためキットを作り、卵のお世話を開始した。
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【孵化成功!無事にヒナが生まれる】
2週間後の6月16日、ついに卵からヒナの姿が!
孵化させることに成功したエリカさん。ヒナに愛情が芽生えたのはいうまでもない。こうしてエリカさんはアヒルの母さんとなった。
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ほんの出来心と好奇心から卵を孵化させたエリカさんだったが、卵から小さな体で出てきたヒナを見た瞬間に愛に落ちたという。
鳥には刷り込み(インプリンティング)と呼ばれる習性がある。ヒナもエリカさんのことを母親のように慕っているのだから、母性愛も炸裂したことだろう。
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【水遊びが大好きなアヒルのデイジー】
アヒルのヒナははデイジーと名付けられた。デイジーはソファでくつろぐこと、お散歩と水遊びが大好きなかわいいペットとなった。
デイジーは水を発見するとどこでも突撃しちゃうほど水遊びに目がない。
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「デイジーはよくお風呂場に侵入して湯船でちゃぷちゃぷしています。コーヒーテーブルに水差しがあった日には何とか水浴びしようと試みるでしょう。」とエリカさん。
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【アヒルの魅力は無限大】
エリカさんは、「アヒルを飼う人は犬や猫ほど多くはない。それはまだみんながアヒルとの共同生活のすばらしさ、ペットとしてのアヒルの魅力を知らないからだと思う」とコメントしている。
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エリカさんの影響からか、エリカさんの知人友人が何人かアヒルを飼い始めたという。
そのうちの1人はエリカさん同様卵から購入し、エリカさんの手助けのもと孵化させることに成功。ヒナになったアヒルは元気に成長しているそうだ。
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「アヒルはよいパートナーになってくれる生き物だと思います。私はデイジーと出会ってそのチャーミングさと心の優しさに感動しました。もっとたくさんの人がアヒルという生き物の魅力を知ってくれたら幸いです。」
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メスのアヒルを飼うことの大きなメリットとして無料で卵が手に入るという点が挙げられるだろう。デイジーも25時間に1個卵を産んでくれるという。エリカさんはその貴重な卵を時々友人や家族と分け合いつつ頂いているとのこと。
デイジーは、エリカさん宅の先住犬とも仲良くやっているらしく1人と1羽と1匹でわいわい暮らしているそうだ。
その様子はInstagramで見ることができる。
Instagram/など / written by kokarimushi / edited by parumo
記事全文はこちら:レストランでバロット(孵化直前のアヒルの卵)を買った女性。自宅で孵化させペットに(マレーシア) http://karapaia.com/archives/52270872.html
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