
モンステラ・デリシオサというサトイモ科に属する植物がある。和名はホウライショウで、観賞用に栽培された植物だが、一部の種の熟したその実は、バナナとパイナップルとココナッツを合わせたような、甘美でトロピカルな味わいだという。
ただし間違って熟れていない実を食べてしまうと大変なことになる。
未熟な実にはシュウ酸カルシウム多く含まれているためえぐみがひどく、人によっては口の中と喉が焼けるように痛くなるという。
【怪物と美味が語源となったモンステラ・デリシオサ(ホウライショウ)】
コスタリカ、パナマ、グァテマラ、メキシコなどを熱帯アメリカを原産地とするモンステラ・デリシオサはその名前の語源の中に「怪物」と「美味」が混同する不思議な果物だ。
その名前の通りに見かけは奇妙で化け物のようだが、地元では、その果物の実は美味しいと評判で、実際に食されている。
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しかし、一つ注意しなくてはならない。
未熟な果物にはシュウ酸カルシウムが多く含まれており、それを食べると人によっては、皮膚と喉の炎症を引きおこして焼けるような感覚を覚える。
【口の中が痛くなるのを我慢しても食べたい諸刃のフルーツ】
完熟のモンステラの実はトロピカルな風味をしており、バナナとパイナップルとココナッツを足したような味だという。
原産地では主にジャムとして食される事が多く、レストランなどではシェフがデザートとして生クリームやアイスクリームと和えて客人に振舞うそうだ。
モンステラが食した者に害を与えるか、それともその素晴らしい味わいで人々を魅了するか、それは食べる「タイミング」にかかっている。
未熟なモンステラを手に入れたのであれば、まず瓶かグラスなどに入れ、茶色い紙袋に包むと良いそうだ。そうする事で徐々にモンステラの緑色の六角形の鱗のような部分がぽろぽろと自然に零れ落ちてくるという。
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How to Eat the Exotic and Rare Monstera Deliciosa
実が自然と零れ落ちる程もろくなれば食べごろだそうで、緑色の六角形の皮の下にある白い実の部分を食べる。
【完熟していても食べすぎ注意】
ちなみに例え完熟していても、少量のシュウ酸カルシウムを含んでいることが多いため、人によっては口の中が痛くなる。
パイナップルを食べすぎるとなるやつだ。また、モンステラの実自体に下剤のような効果があるので食べ過ぎには注意が必要だ。
更にモンステラ内部にある小さな黒点は身体に害はないが、舌やのどにえぐみやイガイガとした感覚を与える場合がある。この黒点はよけて食べるのが正解だ。
一歩間違うと体に異変が出てしまうことを覚悟してまで地元の人が食べているということは、魅惑の味なのだろう。きっとそう。
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Monstera Deliciosa Review - Weird Fruit Explorer - Ep. 108
Monstera_deliciosa / / written by riki7119 / edited by parumo
記事全文はこちら:口の中が痛くなるのを我慢してでも甘美な味を楽しみたい?スリリングな諸刃のフルーツ「モンステラ・デリシオサ」の実 http://karapaia.com/archives/52271241.html
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